子供の病気だと思っていたら大人になってからかかってしまった。
そういうケースが最近よく話題になってます。

溶連菌もそのなかのひとつです。
しょうこう熱と昔いった病気ですが、
あまり聞いたことがない・子供の頃かかっていないと油断していませんか?

溶連菌とはどんな病気か・どんなリスクがあるかを簡単にご説明しますね。

溶連菌の症状

2016-09-13b

学童期の子供によく見られる代表的な症状はこんな感じです。

熱が出る
38~39℃の熱がいきなりやってきます。
風邪とあきらかに違うのは鼻水やセキなどの症状がみられないことですね。
のどの異常
赤く腫れて膿も出てしまいます。当然、痛いです。
のどの痛み、扁桃腺の異常どちらもありえます。
いちご舌
俗称「いちご舌」と言われる症状が出ます。
舌の表面が赤くはれ、ブツブツになってしまうことからです。
皮膚の異常
ワキやヒジなど曲がる関節のところや、
手足などに点状紅斑(赤いブツブツ)ができてしまうのも特徴です。
触ったときにヤスリのようなザラザラした触感があります。

その他、大人の症状としては

  • 下痢や嘔吐
  • リンパ節が腫れる(特に首の部分)
  • 嘔吐や頭痛

などがみられる場合もあるようです。
どんな病気かはこの動画が分かりやすいです。

溶連菌はすぐ熱が下っても危険・熱が下がったからと放置するとどうなるか

一言で言うならば「合併症が出る」ということです。
もともと菌が身体の中に入り込んでいるので合併症はとても危険です。


↑このツイートを書いた方のおっしゃる通りですよ。
合併症にはどんなものがあるかというと中耳炎や気管支炎、
副鼻腔炎リンパ節炎などがみられます。

主に首から上をメインに支障をきたすものばかりですがどれも怖いですね。
さらに、溶連菌が治った後に急性腎炎リウマチ熱血管性紫斑病を引き起こす場合もあります。

急性腎炎から腎不全、欠陥性紫斑病から紫斑性腎炎を引き起こすリスクもあるので、絶対に避けたいところです。

後遺症の危険性

後遺症として残るもので一番深刻なのが心臓弁膜症です。
心臓を動かす上で欠かせない弁膜が弱くなることで、心臓の働きが弱くなってしまいます。
自然治癒はありえないどころか、下手をすると心筋症にまで発展してしまう病気です。

それから有名な話ではヘレン=ケラーですね。
目が見えない・耳が聞こえない・話せないの三重苦で有名なヘレン=ケラーですが、
彼女がそうなった原因は溶連菌の後遺症だったといわれています。

その他にも急性糸球体腎炎などの疑いもありますし、
軽くはないですが皮膚のトラブルもあります。
落屑といって、皮膚が少しずつはがれて荒れてしまうのです。


こんなツイートがありますが、
マイコプラズマとまぎらわしい部分もあるようですね。

急性・慢性腎炎や手足を切断する事になるケースまで

糸球体腎炎を引き起こすことがあるのが溶連菌ですが、急性・慢性の2種類があります。
急性の場合でも大変ですが、慢性化してしまうとさらにやっかいなことになりますね。

溶連菌のほとんどが軽いものですが、
劇症型といわれるパワーアップ型がごくごく稀に存在します。

ほとんど診察例がないため、
中には筋肉や筋膜が壊死して手足を切断せざるを得ないほどに
悪化するケースもあるんだそうです。

そうしないと多臓器不全で死亡に至るのでやむを得ないのですが、
もちろん日常生活に支障をきたします。

どうでしょうか。
簡単な検査をして薬を1ヶ月飲み続けるという面倒くささと
最悪の場合、死亡に至るというリスクを考えれば「どちらがマシか」は明白ですね

そんなに悪くなるケースはごくごく稀にしか起こらないのですが
「早期発見」で「悪化させない」のは健康の大原則です。

感染した時の適切な対処方法

少しでも「溶連菌の可能性があるかも」と思ったら、まず検査を受けましょう。
病院で申し込めばすぐにしてもらえます。
のどにめん棒のようなものを少しこするだけで痛みはないので、
まず気軽に受けてみることをおすすめします。

そして、出された抗生物質をしっかりと飲み続けることです。
早ければ2日、遅くても1週間以内でだいたいの症状がおさまってしまうので
「もういいや」と自己判断で薬をやめてしまう人がとても多いですが、それは危険です。

必ず、半月から一ヶ月
医師が「もう完治しました」と診断するまで薬を飲み続けることが大切です。
もっとも、半月や一ヶ月も学校・仕事を休んでいられないという方ももちろん多いかと思います。

インフルエンザと同じで感染させる危険がある病気ですので、
医師に相談して学校・職場にしっかりと伝えたうえで適切な期間休んで下さいね。

まとめ

2016-09-13c

全体的に「溶連菌はこわい」というお話になってしまいました。
確かにそうですが、常にビクビクしていても始まらない話です。

  • ちょっとでもあやしいなと思ったらすぐに検査を受ける
  • お薬をもらったら必ず最後まで飲む

この2点を厳守すれば必ず軽いうちに防げる病気でもあります。
子供のうちにかかったことがあるあなた。
また、身近に溶連菌の人がいるあなた。
時間をみつけてぜひ病院へ行って下さい。

決して甘くみて油断しないで下さいね。
あなたが苦しいのはもちろんですが感染した周りの人にも迷惑をかけてしまいますから。

溶連菌感染症の予防として、マスクも効果的なので
外出時はマスクを、帰って来た際は手洗いうがいを
忘れないようにしましょうね。

ところで、天才音楽家といわれるモーツァルト(キラキラ星などが有名)も
子供の頃に溶連菌に感染したことがあるそうです。

当時は死に至る病と言われていましたから深刻な症状に進んでしまったのですが
今は医療が進歩したので幸い軽く治すことができます。

現代では恐ろしい病気、ガンエイズなども
将来はかるーく治る時代が来るのかもしれないと思えば未来は明るいですね。