草餅や化粧品などの材料として使用されるヨモギですが、
主に9月~10月頃花粉飛散のピークを迎えます。
ヨモギ花粉もスギ花粉のようにアレルギー症状が出る方もいらっしゃいます。

基本的にアレルギーを一つでも持っているとアレルギー体質とみなされ、
他のアレルギーになる可能性は高くなるのですが、ヨモギアレルギーの方は特に注意が必要となります。

「まだヨモギアレルギーになっていないから自分には関係ないかも」と思われるかもしれませんが、
キウイやトマトを食べて口がピリピリと感じてしまう方は突然ヨモギアレルギーになってしまうかもしれないのです。

今回は、そんなヨモギアレルギーについてご紹介していきます。

ヨモギアレルギーの症状や食べ物アレルギーとの関係

ヨモギはキク科の多年草で、日本の市街地にも生えており、8月から花粉飛散のピークを迎えます。
主な症状としては、目のかゆみ充血、水のような鼻水くしゃみなどのように花粉症特有の症状が表れます。

その他、頭痛やのどの痛みなど風邪に似た症状も現れます。
風邪では目がかゆくなることもありませんし、雨の日は花粉症の症状が軽くなることも多いので、
花粉と花粉のどちらなのか分からない時は、そのような症状で見分けるのもいいと思います。

また、ヨモギは石鹸や化粧水など化粧品の材料にもなっていますし、
お灸のもぐさとして加工もされるほか、
最近ではヨモギなどを煎じてからだを蒸すよもぎ蒸し冷え性婦人科効くと注目もされています。

ですが、ヨモギアレルギーの方は
これらの使用をしてしまうとかゆみの伴う湿疹が出てしまうこともあります。

これまでにヨモギアレルギーの自覚症状がなかった場合でも
ヨモギ製品を使って湿疹が表れた際はヨモギアレルギーであることが考えられますので、
皮膚科での受診をするようにしましょう。

そして、ヨモギアレルギーを持つ方に注意してほしいのが、
果物や生野菜を食べた後に口の中や喉などでピリピリとした痛みを感じたり、
むくみを生じたりする「口腔アレルギー症候群(OAS)」です。

中にはアナフィラキシーショックを起こすこともあります。

なぜ注意が必要かというと、ヨモギアレルギーの方の40%の方が
OASも合併して発症してしまっているという研究結果が、
室蘭総合病院耳鼻咽喉科・朝倉光司氏より発表されています。

同じ研究結果によるとスギ花粉症が10%、イネ科花粉症が20%ですので、
ヨモギアレルギーの方の数字がいかに高いかが分かりますね。

ヨモギ入りの食べ物は食べられる?

ヨモギアレルギーの方がヨモギ製品を使って湿疹が出てしまうことがあることはお伝えしましたが、
実は、ヨモギ入りの食べ物を食べることはできます。

なぜかというと、ヨモギで食するのは葉の部分で、
アレルゲンとなっている花粉と同じ構造分子を持っていないからです。

ちなみに、調べてみたところキク科である
ヨモギ花粉のアレルギーを持っている方が菊花のお浸しを食べても大丈夫だそうです。

とはいえ、どうしても不安な方は控えた方がいいかもしれません。

セロリに注意!

ヨモギアレルギー患者の多くは、
セロリなどにもアレルギーを併発している方が多いといわれています。

というのも、アレルギーとなる物質と似た構造分子を持つものに対しても
アレルギーになる可能性が高いといわれており、これを抗原交差といいます。

ヨモギの抗原交差反応食品

ニンジン・セロリ・キウイ・トマト・ピーナッツ・ヘーゼルナッツ(ハシバミ)・ジャガイモ・レタス・クリ・ピスタチオ・ヒマワリの種・香辛料(マスタード・コリアンダー・クミン)

逆に言うと、セロリやキウイなどのアレルギーがある方は、
ヨモギアレルギーになる可能性があるともいえます。

よもぎ蒸しについてはこちらの記事もご参考に!

抗アレルギー薬で対処を!

日常生活にも支障が出てしまうような重いアレルギー症状が出てしまった場合は、
市販薬に頼るのが早いです。

市販薬にもいろいろな種類があり、
代表的なのは「アレグラFX(久光製薬)」や「アレジオン20(エスエス製薬)」です。

どちらも医療用として、同成分の薬の販売がされています。
眠くなりにくい薬と言われていますが、人によっては眠気が出ることもあるため、
車の運転をする予定がある際は、注意して使用するようにしましょう。

このほかにも、口の渇き、便秘、下痢、頭痛などの副作用が出ることがあります。

秋に予防を!

ヨモギ花粉は北海道では他地域より早い8月ごろから飛散しますが、
大体9月~10月飛散ピークを迎えます。

アレルギー反応が出た時に薬を飲むという方法もありますが、
副作用があることを考えると薬に頼りっぱなしになるわけにはいきません。

そこで、花粉が飛散する時期はマスクを着用し、
室内に入る前に服についた花粉を払うといった予防も必要です。

ヨモギの花粉は、スギ花粉のように広範囲に飛散しないという特徴があります。
ですのでヨモギが生えているところを確認して近づかないようにするというのも効果的です。

最後に

  • ヨモギ花粉のアレルギーではヨモギを使った化粧品などの使用によって湿疹がでることもある
  • ヨモギアレルギー保持者は、果物や生野菜を食べて起こるOASの合併発症のリスクが高い
  • ヨモギアレルギーでも、草餅などヨモギを使った食品を食べることが出来る
  • ヨモギ花粉と構造分子が似ているセロリトマトピーナッツでもアレルギー反応が出ることがある
  • 症状がひどいときは、「アレグラ」や「アレジオン」といった市販薬を使うことも効果的
  • ヨモギ花粉の飛散時期は9~10月
  • ヨモギに近づかない、マスクを着用するといった予防もできる

以上のようにヨモギアレルギーについてお話をしてきました。

花粉症になってしまうと、頭がスッキリせずに不快に思う日が続いてしまうものです。
ですが、憂鬱な気分にならず、自分の体質と向き合い、上手に付き合っていきましょう。