アオバアリガタハネカクシ・通称やけど虫知っていますか?
毒素で皮膚炎を起こさせる、何とも厄介な害虫なのです。

このやけど虫の被害は、
肌の露出が多くなる夏場に多発する傾向があります。
しかも、一度皮膚炎が起こってしまうと、治るまで時間がかかってしまうのが困りもの。

今回は、そんなやけど虫から身を守るため、
やけど虫の症状や対処法などを中心に、ご説明します。

やけど虫の生態

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やけど虫は正式名称が「アオバアリガタハネカクシ」と言い、
体長7mmほどの小さな虫です。

日本全国に分布し、3月~11月の間、特に夏場に出現します。
湿ったところを好むので、水田や土の上、草地などでよく発生しますが、
そんな自然が多い地域では、室内などにも入り込んできます。

このやけど虫、小さいからと油断してはなりません。
その身体に持つ毒素は「ペデリン」と言って、
お肌に触れると、まるで火傷をしたようにただれ、
痛み、痒みが強い「線状皮膚炎」を引き起こします。

やけど虫の見た目は、黒と暗いオレンジ色の2色の虫で、
その小ささもあって、あまり目立つことはありません。
ですが、目立たないからこそ、うっかり潰してしまいがちなのが困りものですね。

やけど虫による皮膚炎

では、やけど虫の毒素が皮膚につくと、
具体的にはどんな症状になるのでしょうか。

やけど虫をうっかり手で払ったり、潰したりすると、
その毒素が皮膚につき、炎症を起こしてしまいます。

しかも、毒素が付いてすぐに症状が出るのではなく、
10時間ほど時間を置いてから発症するので、これまた厄介です。

また、その症状の表れ方にも特徴があり、
やけど虫の体液は糸を引くように伸びるため、
皮膚に長細く付着しやすく、これが線状の炎症の原因になるのです。
そのために、その症状を「線状皮膚炎」と呼ぶのですね。

このように、蚊に刺された時のように、
ポツポツと小さく腫れるだけではないのが、
このやけど虫の厄介な要素の一つで、
顔や首などの、見える場所をやられてしまっては、
痛みや痒み以外にも、見た目の要素で大きな害が発生します。

そして、一度炎症を起こしてしまうと、ステロイド軟膏などを塗って処置しても
完治までには一週間前後の時間を要するので、
かなりのストレスを感じる要因にもなってしまうんですね。

これだけ強い炎症を起こさせる毒素なのですから、
もちろん皮膚の弱いところに付いてしまうと大変なことになります。
目に入ったりすると、最悪失明の危機などもあるのが、恐ろしいところです。

やけど虫を寄せ付けないためには?

やけど虫の毒素が一度皮膚についてしまうと、
残念ながら、軟膏などを塗って時間をかけてきれいに治るのを待つしかありません。
ですから、対策としては、寄せ付けないようにするのが第一です。

まずは、発生しやすい場所に
近づかない・室内に入れない、が基本と思いましょう。

先ほども説明したとおり、湿っていて自然が多いところに発生しますので、
夏場はそのような場所には近づかない方が無難です。
身体にも、虫よけスプレーなどを吹き付けておくとなお安心です。

また、やけど虫は、光、特に紫外線に誘引される性質を持つので、
夜、明かりがついた部屋の窓に集まってきます。
ここで、窓の開け閉めをすると、やけど虫が室内に入ってきやすいです。

それを避けるためには、
室内の明かりを紫外線が少ない黄色系のものに変える、
窓ガラスに紫外線をカットするシートを貼るなどすると、
寄ってくるやけど虫をかなり減らすことができます。

そういった対策をした上で、さらに防虫スプレーを使うことにより
効果が増すのではないでしょうか?

参照:http://item.rakuten.co.jp/

また、網戸には網戸用の虫よけスプレーを吹き付けてから
開け閉めをするとなお良いでしょう。
防虫スプレーの詳細はこちら

そんな対策を立てていても、
やけど虫が近づいてくることを100%避けることはできません。

もしも、自分のお肌に黒とオレンジ色の小さな虫が這っているのを見かけたら、
反射的に払わずに、そっと息などで吹き飛ばしたり、ティッシュでやわらかく摘まんで除去しましょう。

まとめ

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やけど虫の生態やその被害、対策についてご説明しました。

夏場は特に肌の露出も多くなるし、アウトドア派の人やお子様がいる人は
野外で楽しむ機会が多くなってくるものですから、被害が続出する傾向があります。

そのため、休日の救急外来には、
やけど虫の被害者が何人も診察に訪れることもあるんだとか。

発症まで時間が空きますし、
なにしろ見た目のただれ方が尋常ではないので、
小さな子供や女性が被害に遭うと、原因がわからずパニックになってしまうこともあるようです。

どこにでもいる小さな虫のせいで、
これほどの悪影響があるなんて、とても恐ろしいものですね。

ですから、せっかくの楽しい野外レジャーや夏休みを、
やけど虫のせいで台無しにしないように、しっかりと対策を立てておいた方が良いでしょう。