子供がなりやすい耳鼻科疾患の上位にランクインする、中耳炎
この中耳炎のために耳鼻科にかかる機会は、子育て中に一度は経験があるでしょう。

この中耳炎と同時に下痢になってしまったことはありませんか?
実はそれは、食あたりや身体が弱っているせいではなく、
中耳炎の治療に処方される抗生物質「ワイドシリン」のせいなのです。

今回は、そんなワイドシリンが引き起こす下痢と、
中耳炎との関係をご説明します。

中耳炎はどうしてなる?

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中耳炎は1歳までに誰でも一度は罹ると言われているほど、
子供に罹りやすい病気です。

その理由は、大人に比べて耳管が未発達で短く、
細菌が入りやすいためです。

特に、風邪や他の細菌感染症に感染した時に鼻や喉から耳管に細菌が入り、
合併症として中耳炎となるケースが多いです。

しかし、10歳を過ぎると、耳管の発達に伴い、罹患率はぐっと下がります。
それまでは、罹りやすい子であれば、風邪を引くたびに中耳炎になる場合もあるようです。

よく、中耳炎の原因として、お風呂やプール、海水浴で耳に水が入り、
そこから細菌感染して炎症が起こると言われていますが、それは間違い。

実際は、鼻の方から細菌が入ることにより中耳炎になるのです。
そのため、中耳炎の予防法は鼻の中をきれいにしておくこと。


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鼻をすするのではなく、かませるようにすること。
それができない場合は、吸引機で吸ってあげるといいですよ。
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中耳炎の治療と抗生物質

中耳炎は、軽いものならば痛み止めを飲む程度の治療をしていれば
数日で治りますが、症状が重い時には、抗生物質を服用することになります。

ここで処方されることが多いのが、ワイドシリンというペニシリン系の抗生物質です。

このように中耳炎のため抗生物質を処方される場合、
それ以外の病気で抗生物質を服用する時に比べ、高用量のものを処方されます。

それは、耳や鼻、喉の細菌感染の場合、
1/10量の抗生物質しか患部に到達しないため、
しっかり薬を効かせるためには、それだけたくさんの量を飲まなければいけないからです。

せっかく抗生物質を飲んでいるのに、飲む量が少ないせいで
効果が得られないなんてことを避けるために、高用量で服用するのです。

ワイドシリンと下痢

中耳炎によく効くワイドシリンですが、その副作用には、
頻回の下痢が主なものとして挙げられます。

これは、その抗菌効果により、
腸内細菌のバランスが崩れることがあるからです。

ワイドシリンを処方される時は、その腸内環境を整えるために、
同時に整腸剤を処方されるのが一般的ですが、
それでも体質によっては下痢を引き起こす可能性が無くなるわけではありません。

しかし、ワイドシリンのせいで下痢をしてしまった場合、
自己判断で服用をやめないようにして下さい。

抗生物質は出された量を飲み切らずに止めてしまうと症状が悪化したり、
体内にいる菌が抗生物質に耐性を得てしまったりして、その後の治りが遅くなったりします。

ですから、あなたやお子さんがひどい下痢で苦しんでいるようなら、
すぐにかかりつけの病院に尋ねるか、休診ならば救急外来に行くようにした方が安心です。

その場合は、ワイドシリン以外の抗生物質に切り替えるなど、適切な処置をしてくれるでしょう。

まとめ

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中耳炎になる原因と治療、
それに用いる抗生物質「ワイドシリン」について、ご説明しました。

中耳炎は、子供が罹りやすい病気だということはお話ししましたが、
大人は罹らないとは言い切れません。

ですから、あなたももしかしたら、
中耳炎からワイドシリンを服用することになるかもしれないのです。

もし、あなたやあなたのお子さんが中耳炎になってしまって、
ワイドシリンを出されることになったら、起こるかもしれない下痢に備えて、
腸内環境が悪くならないように気を付けて下さい。

そして、それでも耐え難い下痢が起こってしまったら、
すぐに病院に相談できるようにしておきましょう。

中耳炎の症状も辛いですが、下痢も大変辛いものです。
副作用とは言え、我慢せずにちゃんと病院に行って下さいね。