冬になる可能性がある凍傷
やけどよりも凍傷になったことに気づきにくいということが多く、
症状がひどくなってしまうケースも頻発しています。

凍傷も少しひどいと水ぶくれになってしまうことがありますが、
水ぶくれはつぶしてもよいものなのでしょうか?

凍傷と凍傷になった時はどうすればいいのかについてご紹介していきます。

凍傷とは?

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凍傷とはよく聞きますが、凍傷とは一体なんなのでしょうか?
寒いところで起きるやけどのようなもの、
と軽くとらえている場合も多いですが、
そういう認識だと非常に怖いのが凍傷です。

なぜなら、凍傷によって皮膚の壊死や最悪切断しなければいけない、
ということがよく起きる疾患だからなのです。

凍傷は、何らかの原因で皮膚または筋肉などが凍結することをいいます。
体であれば凍傷になる可能性はどこでもありますが、
その中でも特に凍傷を引き起こしやすいのが、
環境による温度の変化を受けやすい手や足の指、顔や耳たぶなどです。

寒さによって、私たちの皮膚や筋肉は血管が収縮します。
それが長いこと続くと収縮した血管によって細胞に酸素が届かなくなり、
酸素がなければ細胞は活動が出来なくなってしまうのです。

これによって細胞が壊死してしまう、
というのが凍傷でよく起きてしまうことなのです。

凍傷には、やけどのように
その凍傷の状態によってレベルにわけられます。

凍傷は1〜4までのレベルに分けられており、
1の方が軽く4になると死の危険さえあり得るものです。

凍傷1レベルぐらいは、冬のさむさで手足などに起きやすいものですが、
2以上のレベルになれば病院へ行かなければいけません。

なぜなら、レベル2では皮膚が白くなり水ぶくれになります。
皮膚の表面だけではなく
その下の真皮と呼ばれる部分にまでが傷ついている状態です。

レベル3になると皮膚が壊死して黒くなってしまいます。
こうなると切断という選択肢が考えなければいけなくなり、
レベル4では骨まで腐る可能性があり死に近い状態になってしまいます。

凍傷になる原因

では、どうして凍傷になってしまうのでしょうか?
凍傷になってしまう条件に、マイナス4度以下というものがあります。

マイナス4度以下という状況があると、凍傷になってしまいます。
とはいえ、雪国でもなければ
なかなかマイナス4度以下に気温がなることはありませんが、
気温以外でも、風や湿度、さらには冷気の中にいる時間、
衣服なども凍傷を起こす原因のひとつになります。

特に冷気の中にいる時間が長い、
というのが凍傷になりやすい状態です。

マイナスにならないような外気だとしても、
例えば真冬に靴が濡れた状態で足先がずっと冷たいままだと
凍傷になる可能性は十分にあるのです。

また、高齢者は感覚が鈍っていて、
かなり冷たい状態になっているにも関わらず気づかないまま
凍傷になってしまうことも多々あるので注意が必要です。

凍傷で出来た水ぶくれはつぶす?

レベル2にもなると、皮膚が白くなり大きな水ぶくれが出来てしまいます。
水ぶくれはつぶした方が治りがよいともよく言われいますが、
凍傷の水ぶくれもつぶした方がいいのでしょうか?

実は、水ぶくれ絶対につぶしてはいけません。
確かに、水ぶくれがあるだけでちょっと違和感があるし痛いしで
どうしてもつぶしたくなりますが、つぶしてはいけません。

というのも、水ぶくれの中の水が傷を治すためには大切なものなのです。
水ぶくれというからただ水がたまっているだけだと思われがちですが、そうではありません。

水ぶくれの中の水は、ただの水ではなく
血液細胞の中にある白血球などの死骸と体液、
そしてリンパ液が混ざったものです。

死骸と聞くと余計につぶしたほうがいいとおもうかもしれませんが、
この色々混ざった水は凍傷の部分を保護する役目と
傷が治りやすくなる役目の2つがあります。

逆に言えば、つぶしてしまえばそこから雑菌が入り、
傷が治りにくくなることもあるのです。
そのため、凍傷で出来た水ぶくれはつぶしてはいけないのです。

凍傷が出来た時の対処法

凍傷が出来た場合、病院に行くのが一番ですが
まずは自分で簡単に処置をすることで症状を軽減することにつながります。

では、凍傷になった場合どのような処置をすればよいのでしょうか?

温かいお湯を用意
凍傷になった場合、とても大切なことが温めるということです。
ただし急激にではなく徐々に温めるということが大切。
お湯の温度は、お風呂の湯船は39〜40度ぐらいにして、
ゆっくりと凍傷部をいれて温めるようにしましょう。

温かい布などを用意
とにかく温めるということが大切ですが、
あまりに凍傷の部分がひどい場合には
一気にお湯につけるのも逆効果な場合があります。
凍傷部がひどい場合、まずは衣服などを着用していれば
ゆっくりとそれを脱がして、その部分が冷えないように
毛布などをかぶせてあげましょう。
そして、そのままで病院に直行してください。

ホットドリンクやホッカイロ
凍傷部がそこまでひどくない場合、
体を温めるという意味でホットドリンクやホッカイロなどを使うのもひとつです。
ホットドリンクは体の中から温めてくれますし、
ホッカイロは凍傷部を温める役目にもなりますよ。

靴下用のホッカイロもあります。

足に凍傷を負った場合にじんわり患部を温めてくれます。
しかし、足元にストーブを当てていたり暖かい環境にいると
カイロが温かくなりすぎるので注意が必要です。

まとめ

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凍傷ときくと、あまり身近なことと思われないですが、
どんな人でも凍傷になる可能性はあります。

冬、雪が降った時に雨に弱い靴だとそこから足にしみ込み
凍傷をする可能性がありますし、
寒い日に外で仕事となると、指先などが凍傷になる可能性も。

凍傷は最悪、死に至る危険性もあるものだからこそ、
凍傷を軽く見ることはなく凍傷になった場合には
しっかりと処置するようにしてください。