火事の「飛び火」のように全身に水疱(水ぶくれ)や湿疹が出る病気、とびひ

小さなお子さんにかかりやすい病気ですが、
あなたはその正体が何か知っていますか?

水疱が出る病気には、水疱瘡やヘルペスなどがありますが、
これらととびひとの違いは一体何なのでしょうか。

今回は、とびひについて詳しくお話しします。

とびひの原因は何?

2016-07-05b

とびひは正式名称を「伝染性膿痂疹」と言います。

原因となるのは黄色ブドウ球菌や溶連菌で、
擦り傷や虫刺され、アトピー性皮膚炎などを引っ掻いたところから、
これらの細菌が侵入して病巣部を化膿させます。

膿を触ったり、掻いたりした手に細菌が移り、
その手でまた別な箇所を触ることにより感染部位が広がっていきます。

その様子が、火事の火の粉が近隣に燃え移る様に似ていることから、
通称でとびひと呼ばれるようになりました。

大人もかかる病気ですが、
抵抗力が弱く皮膚も柔らかい子供の方がかかりやすく、
「子供の病気」という認識の方が強いようですね。

治療法としては、軽い場合は塗り薬、
重症の場合は塗り薬に併せて抗生物質の服用をして細菌を撃退する方法がとられます。

とびひと間違えやすい病気、併発しやすい病気

とびひと間違えられやすい病気としては水疱瘡やヘルペスなどがあります。
これらはどちらも水疱ができますが、
そもそも原因が細菌ではなくウイルスのため、治療法が決定的に違います。

また、見分け方としては、
とびひは水疱の中の汁が黄色く濁っているのに対し、水疱瘡やヘルペスは透明な汁が出ます。

とびひか別な病気かを見分けるにはお医者さんに診てもらうのが一番ですが
たまに、とびひとこれらの病気が併発してしまうことがあります。
よくあるのは、水疱瘡やヘルペスで出た水疱を掻きむしり、
そこから細菌感染を起こしてとびひになってしまうこと。


ご覧のように、水疱瘡やヘルペスからとびひに罹る人は、少なくないようです。

このような場合は、抗ウイルス剤と抗生物質を併用して、
ウイルスと細菌を退治する治療法になります。

また、とびひから結膜炎になることもよくあります。
目の粘膜は皮膚よりも感染しやすいのですから、
細菌が付いた手で目をこすったりするとすぐに伝染してしまうのです。

とびひのホームケア

もしお子さんがとびひに罹ってしまったら、
病院以外にはどのようなケアをしてあげれば良いのでしょうか。

まず、家でお子さんの身体を一日に2~3度、よく洗ってあげること。
細菌感染が原因の病気ですから、
なるべく原因菌を洗い流してあげることが感染拡大を防ぐのです。

そして、お子さんが使ったタオルは他の家族に使わせないこと。
細菌が別な人に感染してしまうかもしれないからです。

あとは、栄養を十分取ってゆっくり休ませ、
抵抗力を付けさせるようにすると、治りが早くなると言われています。

保育園や幼稚園、学校などは、病巣部を包帯やガーゼなどで覆えば登園、
登校可能とされていますが、広範囲にわたる場合は休ませた方が安全でしょう。

また、こちらのガーゼはとびひの滲出液を吸い取り、
患部を乾燥させずに皮膚を再生させるというものです。
ほうっておくとガーゼから滲出液が、はみ出てくるくらいです。
その度にガーゼを交換しますが、ガーゼが傷口にくっつかないので
あの、傷口にくっつたガーゼをそっとはずす、もどかしさはありません。
しかも、治りも早く驚きです。

登園、登校できる程度の症状だとしても、
水遊びやプールなどはもってのほか!ですから、
つらいでしょうがお子さんには我慢してもらって下さいね。

まとめ

2016-07-05c

いかがでしたでしょうか。
とびひやそれに似ている病気、自宅でのケア方法などについてご説明しました。

ネットでとびひの民間療法について書かれているものがいくつかありますが、
とびひは長引くと、敗血症や腎臓障害などの大きな病気の引き金になる場合もあるので、
自宅でじっくり治すよりも、気付いたらすぐに病院に診せることが大切です。

民間療法で治ったという声があっても、
その方法が誰にでも効くとは限りませんし、
適切な薬を使わなければ、本人の症状が悪化するどころか、
周囲に伝染させる可能性もあります。

ここに、とびひの予防法について説明している動画があります。

罹ってしまうと見た目が痛々しいだけではなく、合併症のリスクもあるとびひ。
感染してからあれこれ治療するよりも、予防するのが何よりも大切です。