冬場になるとカイロや湯たんぽを使う機会が増えてくるようになりますが
腰や足にピリピリとした痛みや水ぶくれが知らない間に
出来てしまっていたなんて記憶ありませんか?

それは低温やけどという皮膚内面の火傷による損傷です。

低温やけどとは?

2016-01-09b

低温やけどとはその名の通り、
低温で火傷を起こしてしまう症状に考えられがちですが、
低温と言ってもカイロや湯たんぽ、
電気ストーブ、こたつなど体を温める為に使用する物なので
もちろん体温よりも高いものがほとんどです。

ただ、肌に当てていても熱いと思うくらいの違和感のないものを
長時間(時には短時間)にわたって肌に当てている事によって起こす火傷の事なのです。

長時間カイロなどが皮膚に当たって温められると
熱は表面の皮膚だけではなく深部の脂肪細胞まで伝わっていきます。

皮膚の表面は外気温や血液循環などにより
冷やされやすい状態にありますが、
深部の脂肪細胞が火傷を起こしてしまうと簡単に皮膚の表面を冷やしても治らないのです。

低温やけどの症状

低温やけどの症状として分かりやすいのは水ぶくれですが、
初期の症状や軽い程度の場合には少しかゆみを感じたりヒリヒリするといった症状が出ます。

ここで軽く火傷の分類に触れて
おきますが、火傷にはI度からIII度までの症状があります。
まずI度の症状としてですが、外見上は多少の赤みが出る程度です。

症状としては軽いかゆみから少しヒリヒリする程度で、
主だった治療を行わなくても数日もすれば赤みや痛みは引いていきます。

次にII度の状態ですが、外見上は腫れが出る、
水ぶくれを起こしてグジュグジュするといった状態で、
症状としては強い痛みがあったり日焼けのひどい焼けたような感じを起こす場合もあります。

この辺りから病院を受診した方が良いのですが、
放っておいた場合は痛みが治まるまで10日程度かかりますし火傷の痕が残る事もあります。

III度になると脂肪細胞の壊死状態で白く乾燥したような外見上になり、
痛みも感じなくなってしまう事があります。
この状態までなってしまうと治療には1ヶ月以上もかかり、
予後不良で火傷痕がかなり残ってしまう場合もあります。

低温やけどと水ぶくれ

低温やけどで一番良く分かりやすいのが水ぶくれが出来た時だと思います。
なぜかと言うとI度状態であっても気付かない間に治ってしまっている事があるからです。

原因はわからないけど水ぶくれなどの症状が出て初めて
低温やけどをしてしまったと気付く人も多いのではないでしょうか?

そもそも低温やけどを起こした際の水ぶくれの水は滲出液と言われるものです。

これは体が火傷の状態を治そうとして
消火活動を起こしているものだと考えて下さい。

もちろん、
この状態でも自然治癒能力で少しずつ火傷の症状は緩和していきますが、
皮膚の表面にぷっくりと出来てしまった水ぶくれは風船と同じく、
ちょっとした刺激でも破れて中の滲出液が外に漏れ出してしまう事があります。

水ぶくれはつぶさない?

さて、この水ぶくれ。
あるとついつい潰したくなってしまいますがこれは絶対ダメなんです。

まず理由としてはせっかく体の中で消火活動を行ってくれているのに
わざわざその水を抜いてしまうというのは良くありません。

これは膝などに水が溜まった場合も言えることなのですが、
炎症自体が治っていないとまたすぐに水が溜まってしまうこともありますし
治りも悪くなってしまうのです。

もう一つのダメな理由としては細菌感染です。
潰すということはどこか袋に傷がつくということです。
この傷口から細菌が入って症状を余計に悪化させてしまう恐れがあるからなのです。

適切な治療法

では、どういった対処法が一番良いのでしょうか?
まず一番正しいのは水ぶくれなどを発見した場合はすぐに病院を受診する事です。

お医者様の判断で今の状態で出来る最善の治療法を施してもらうのが
治療への一番の近道だという事は間違いありません。

ただ、中にはちょっとした水ぶくれ程度で病院なんて恥ずかしいし、
手間だし行きたくない!と考える人も多いでしょう。

そういう場合はまず患部を冷やしましょう。
といっても水ぶくれの上から硬い氷やアイスノンを置いてしまっては
余計に水ぶくれを潰してしまう恐れがありますので、
袋に水を入れたものなどで優しく上から当てがいましょう。

これだけでも水ぶくれ程度の症状では十分に効果があります。

上からガーゼなどを当てて万が一、
水ぶくれが破れてしまっても細菌が中にはいってしまわないように対処しておくとベストです。

処置した後はガーゼなどで患部を細菌などから守ってあげましょう。

とにかくなるべく早い対処法が治癒への近道となることを忘れないでください。