花粉症の原因として広く知られ、
また多くの人から憎まれているのがスギ花粉ですが、
花粉症の原因はそれだけなんでしょうか?

じゃあスギのはえていない地域に避難すれば花粉症に悩まされずにすむのか?
スギを燃やし尽くせば花粉症はなくなる?
そもそも花粉症って日本だけのものなのか?

今回は、こういった疑問を簡単にまとめてみました。

花粉症の原因は?

まずは花粉症のメカニズムについて簡単に説明していきます。

わたしたちの体に花粉などの異物が侵入してくると、
その異物を受け入れるかどうかの判断がなされます。

そして異物を追い出そうという判断が下されると、追い出すための抗体を作り出します。
抗体がつくられた後にもう一度花粉が侵入してくると、花粉と抗体が反応します。
その結果、体外へ追い出すために、くしゃみや鼻水などがよく出るようになるのです。


花粉症といえば一般にはスギ花粉がよく知られていますよね。
しかし花粉症の原因となる花粉は他にもあります。

また、スギ花粉は2月〜4月頃に多くなりますが、花粉症の原因となる花粉は年中を通して多数存在します。

あまり知られてはいないですが、夏や秋に出回る花粉もたくさんあります。
たとえば、イネ科やキク科の植物、またクワ科のカナムグラがあげられています。
この中でもとくにキク科の花粉(ヨモギ等)は秋の花粉症の原因としては有名なのではないでしょうか。

スギがなければ花粉症にはならない?

さきほども説明したように、花粉症の原因になるのはスギだけではありません。
仮にスギがなくなったとしても、その他の原因物質が体内に侵入し、
体内で抗体が作られれば同じような症状は出ます

よってスギがなくなったとしても、花粉症がなくなることはないでしょう。

山火事でスギが燃え尽きれば花粉症はなくなる?

春先になると、あまりの花粉の飛散量に、
花粉を煙と見間違えて山火事だと通報する人がいるそうです。
もし本当の山火事で、スギが燃え尽きれば花粉症はなくなるのでしょうか?

花粉症の原因がスギ花粉だけでないことはもうみなさんお分かりかと思います。
なので残念ですが、山火事でスギが燃え尽きても、新たな花粉が私たちを襲うことでしょう…

花粉症は日本だけ?

そもそも、花粉症という病気はいったいいつから存在するのか?
花粉症がはじめて発見されたのは1964年の日本です。

スギは昔から、建築の材料として使われてきました。
江戸時代頃にはもうスギの植林は始まっていたそうです。

また、戦後の焼け野原となった都市を再建のために、多くの資材が必要となりました。
そこで国をあげてのスギの大規模植林が始まり、
こんなこともあってか日本は他の国と比べると桁違いにスギの保有数が多いのです。

スギの花粉は樹齢30年頃から飛散し始め、樹齢50年頃まで飛び続けると言われています。
研究者の間では、日本人はあと約2、30年はスギ花粉に悩まされるだろうなんて言われてもいます。

先ほど説明したように、体内で花粉の抗体がつくられることにより花粉症になります。
つまり、花粉を多く吸い込めばそれだけ花粉症にかかるリスクは高まります。

そのため、花粉症は日本にしか無いわけではないが、
日本人の花粉症患者が飛び抜けて多いということになります。

花粉症対策として重宝されるマスク。
海外でマスクをつけている外人さんはあまり目にしませんよね。
どれだけ日本が花粉の多い国なのかがわかります…

まとめ

花粉症でくしゃみや鼻水などが多く出るのは、花粉が体内に侵入し、
抗体が作られ、その抗体と花粉が反応し、その結果花粉を追い出そうとするため。

花粉症の原因になるのはスギ花粉だけではなく、他にも様々な花粉が年中を通して存在しますよね。
そのため、スギが山火事でなくなっても花粉症はなくなりません。
花粉症は日本人だけの病気ではないですが、他の国と比べて日本にたくさんスギが生えていることから、
スギ花粉で花粉症にかかる人が非常に多いという日本人の宿命なのです。