猩紅熱という病名を聞いたことはありますか?
特に子供を持つ親は知っている人が多いと思います。
主に子供が感染し発症する病気のひとつでもある猩紅熱。
実際どのような症状が出るのでしょうか?
また、猩紅熱で注意すべき合併症はどういったものなのでしょうか?
猩紅熱とは?
猩紅熱とはどのような病気なのでしょうか?
猩紅熱は溶連菌感染症のひとつで、
A群β溶血性連鎖球菌が原因細菌となって発症する病気です。
飛沫感染によって感染が広がるので、学校などで流行することもあります。
特に3〜12歳で多く発症がみられるので、
保育園や学校などで流行することがある病気です。
冬から春の季節に流行することが多いのも、猩紅熱の特徴です。
猩紅熱の病態生理とは?
猩紅熱の病態生理は、まず発熱が見られます。
発熱は38〜40度ぐらいの高い熱が出て、
それ以外にも嘔吐や頭痛、咽頭痛や全身の倦怠感などもあります。
猩紅熱が発症すると、1日の間に発赤がみられるのも猩紅熱の特徴です。
発赤は全身に見られますが、わかりやすいのが
舌がいちごのようになるいちご舌や
口の周りは白いのに頬や顎が赤くなるなどの症状です。
猩紅熱の合併症に注意が必要
猩紅熱は合併症を起こす可能性も高い病気です。
猩紅熱になった時、どのような合併症が考えられるのでしょうか?
まずは中耳炎です。
猩紅熱によるのどの炎症から起きる可能性のある合併症です。
ただし、処方された薬をしっかりと飲めば
引き起こすリスクが少ない合併症です。
また、リウマチ熱や急性腎炎も合併症として考えられます。
悪化すれば重症化しますが、
顔のむくみや赤い尿など猩紅熱とは明らかに異なる症状が出た場合、
すぐに病院へ行くことで重症化を防ぐことができますよ。
予防法はあるの?
猩紅熱に感染するとのどの痛みから
子供は食事がのどを通らなくなってしまうこともあります。
だからこそ一番は予防すること。
猩紅熱は感染力が強いために、予防を意識することは大切ですよ。
うがい手洗い
猩紅熱の原因細菌は、飛沫感染します。
くしゃみや咳などから簡単に感染してしまうため、
こまめに手を洗ったりうがいをしたりする習慣をつけることが大切です。
これは、自宅だけではなく保育園や学校などでも
意識してさせることが予防のためには大切です。
マスク
飛沫感染するウイルスや細菌の予防法で効果的なのがマスクです。不意に周囲の人がくしゃみや咳をしても自分を守ることができるからです。
とはいえ、学校などで始終マスクをしているわけにもいかないので
人ごみに行くときなどは意識してマスクをするようにしましょう。
早めの受診
猩紅熱は症状が出る前段階にのどの痛みを感じることが多いです。
普段ならあまり気にしないのどの痛みでも、
猩紅熱が流行する時期には意識してみてください。
早めに病院で薬を処方してもらうことで、
猩紅熱自体の感染力も弱まるので周りの人にうつしてしまうという心配も減りますよ。
まとめ
猩紅熱は、溶連菌という細菌が原因で引き起こされるものです。
全身の発赤や高熱、いちご舌など特徴的な症状があるので
発症すればすぐにわかると思います。
ただし、溶連菌は感染力が強いので感染してしまった場合には
家族やまわりの人へうつさないようにマスクをするなどして対策をしましょう。
また、感染していない場合には、
感染しないような予防をすることが大切ですよ。