食物繊維は、現代の日本人の食生活で不足しがちな栄養素の一つです。
しかし、不足したままで良いわけはなく、便秘、肌荒れ、
果ては糖尿病や大腸がんのリスクを高めるという、恐ろしい害があるのです。
ここで、食物繊維を身近な果物から補うことが出来るとしたら、良いと思いませんか?
と、いうことで、今回は、果物から食物繊維を摂取するべき理由と、
食物繊維の多い果物をいくつかご紹介します。
果物から食物繊維を摂ると良い理由
よく聞かれる、食物繊維の多い野菜と言えば、ごぼうやおから、
海藻類など、下処理や調理が必要なものが多いですよね。
これが、現代人が食物繊維を摂りづらくなっている理由の一つとも言われています。
そこで、果物はどうでしょうか。
大体が調理せずに生のまま食べられ、特に味付けしなくても、
そのままの味で美味しいものが多いです。
だから、手軽に食物繊維を摂るには打ってつけの食材なのです。
また、食物繊維には不溶性のものと水溶性のものの2種類があり、
不溶性はいかにも「繊維!」といった筋っぽい食物繊維で、
便の量を増して便意を催しやすくし、
水溶性はゲル状をしており、
腸内の未消化の脂質や毒素を絡め取って、
体外に排出する働きがあります。
どちらも身体にとって必要な成分ではありますが、
両方を意識して摂るのは難しいもの。
ですがなんと、果物にはその両方が豊富に含まれていることが多いのです。
何故、果物には食物繊維が多いものがたくさんあるのか?
果物だけではなく、野菜だって食物繊維が多いんじゃない?
という意見がありそうですが、果物ならでは、とも言うべき特性があるのです。
それは、皮ごと食べられたり、細かい種まで食べられるものが多いためです。
皮や種には、食物繊維が多く含まれていることは良く知られているはずです。
それを、丸ごと頂くのですから、大事な食物繊維を余すことなく摂ることができるんですね。
また、果物=果実類は、植物の子孫を残すための大事な器官です。
そのため、栄養素を蓄え、その実一つでたくさんの養分を補えるようにできています。
その皮は丈夫な繊維でできており、種を守ります。
そして、種の部分も、大事な養分を凝縮しているため、
やはり繊維質でしっかりと形作る必要があるのです。
だからこそ、果物から食物繊維を始めとする栄養を摂ることは、
効率が良いと言えるでしょう。
便秘についてはこちらの記事をご参考に(*^^*)
食物繊維が豊富な果物は?
では、特に食物繊維が多い果物をご紹介します。
全て、100gあたりの含有量です。
まず、第一に挙げておきたいのが、アボカドです。
森のバターと言われるほど高栄養で、
食物繊維は水溶性が1.7g、不溶性が3.6g、総量で5.3gも含まれている優れもの。
ただ、アボカドは、デザートとして食べるよりも、
パンに挟んだり、サラダや洋風のお寿司にして食べる機会の方が多いかもしれません。
次は、パパイヤです。
フルーツ盛り合わせの定番でおなじみの南国フルーツ、パパイヤは、
水溶性食物繊維が0.7g、不溶性が1.5g、総量が2.2gとなかなか優秀です。
アボカドほどの数値ではありませんが、
一度に食べる量が多い果物なので、総摂取量にするとかなりの繊維量が期待できます。
また、ブルーベリーもかなりの繊維量です。
水溶性で0.5g、不溶性で2.8g、総量だと3.3gも摂取できます。
ブルーベリーは、アントシアニンも豊富なことで知られており、
なるべく食べた方が良い果物として知られています。
他の果物よりは日常に摂り入れやすいかもしれませんね。
また、ブルーベリーを使ったジュースの作り方の動画も紹介しておきますね(*^^*)
他にも、みかんやキンカンなどの皮ごと食べられるかんきつ類や、
キウイやバナナなどの南国フルーツにも、食物繊維が多く含まれています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
食べる量に対して摂取できる食物繊維の多さや、
手に入りやすさなどを考えると、果物から食物繊維を補うことはそう難しくないように思えませんか?
食物繊維が不足した食生活が習慣になり、
将来大きな病気のリスクを高めるのは、とても恐ろしいことです。
だからこそ身近な果物から、
どんどん食物繊維を摂取するように意識したいものです。
また、果物には、食物繊維以外にも、
豊富なビタミンやミネラルが含まれているので、
その摂取による健康効果も期待できるのです。
今までは普段果物を食べていなかったあなたも、これからは果物を常備して、
日々の食後のデザートや、おやつに召し上がる習慣を付けてはいかがでしょうか。