妊婦がかかるとヤバいと言われているりんご病ですが、もしも感染が分かった場合は、
赤ちゃんは必ず諦めなければいけないのでしょうか。

妊娠中にりんご病にかかったケースで、無事に出産できた例はあるのか、
感染予防のためにはどうすれば良いかなどについてご説明します。

りんご病の妊婦や胎児への影響

りんご病は「ヒトパルボウイルスB19型」というウイルスに感染して発症する病気です。
子供にかかりやすく、症状もそれほど重くならずに治りますが、
大人になってから感染した場合は症状が重くなることで知られています。

特に妊婦の場合、母体だけではなく胎児に大きな悪影響を与えることが分かっているため、
妊婦の感染症の中ではトップクラスに危険視されています。

妊婦のりんご病が胎児に伝染する割合は2割程度だと言われていますが、
もしも、感染した場合のリスクはとても大きいものです。

胎盤を通して胎児にもりんご病が感染すると、赤血球がうまく作られなくなって
胎児貧血を起こし、もっと悪化すると胎児の身体に水が溜まる胎児水腫を引き起こします。

胎児水腫になるとかなり高い確率で流産してしまうそうです。
2011年のデータだと、りんご病に感染した胎児のうち7割が流産や死産したということなので、
かなりの高い割合で赤ちゃんを失ってしまうということがわかりますね。

また、早産のリスクも上がると言われています。
でも、早産でも生きて産まれてこれた場合は、その後健康に育つケースが少なくありません。

りんご病で赤ちゃんに問題が無い割合は

先ほどの話を逆に考えると、感染した胎児の中でも、
計算上では3割が出産に至ったということになります。

また、胎児水腫が起こってもお腹の中で水腫が治るケースもあり、
このような場合は出産後も障害などは残らないそうです。

そのため、妊婦から胎児にりんご病に感染しても、
病院では希望を捨てずにこまめに検診して様子を見て、無事に生まれてくるまで見守ることになります。

↓こちらのように、りんご病に感染しても無事に出産できたという人は少なくありません。


ですから、りんご病に感染した疑いがあっても、諦めるのはまだ早いのです。
「りんご病」と診断を受けた時は大きなショックを受けるかもしれませんが、
無事な例もあるということを忘れずに、赤ちゃんを見守ってあげて下さいね。

もし感染してしまったら

どれだけ予防を徹底しても、
ヒトパルボウイルスB19は感染力が強いため絶対に感染しないとは言い切れません。

もしも、感染の疑いが生じたら、すぐにかかりつけの産婦人科へ電話をしましょう。
いきなり行ってしまっては他の妊婦さんにうつすことが考えられるので、まずは電話で指示を仰ぎます。

妊婦のりんご病が胎児に伝染し、胎児貧血胎児水腫の症状が出るまでは、
3~8週くらいかかりますので、その間はこまめに赤ちゃんの様子を見ます。

そして、胎児貧血が起こっている場合は高度な治療として胎児輸血という処置をしたり、
妊娠後期に母体がりんご病に感染した場合は、
赤ちゃんに症状が出ないうちに帝王切開などで出産を早めることもあります。

りんご病についてはこちらの記事もご参考に!

りんご病予防のためにできること

りんご病感染の記憶が無く、これから妊娠を考えている人は、
自分の身体にりんご病の抗体があるかどうかを調べましょう。

そして、抗体が無いことがわかったら、あとは妊娠~出産までの間は徹底した予防策を取って下さい。

りんご病にはワクチンが無いので、物理的な方法で予防するしかありません。
外出はなるべくしない、どうしても出かける時はマスクを着用する、
出先でもこまめに手を洗い、帰宅後は手洗いに加えてうがいをしましょう。

家族にお子さんがいる場合は同様に予防させてウイルスを持ち込ませないようにし、
もしも、感染したらお母さんは接触を避けるようにします。

あとは、休養、栄養をとって免疫力が低下しないようにして、
ウイルスに負けない身体を作るようにしましょう。

近年はりんご病大流行の報道を聞くことが多く、
妊婦さん、またはこれから妊娠を考えている人は気が気でないと思います。

でも、焦らず一つずつ、予防のためにできることをするようにして下さい。

お母さんのりんご病を赤ちゃんにうつさないためにできることはありません。
ですから、まずはお母さんが予防を徹底するのが鉄則なのです。