風邪の原因ウイルスとして知られている、ライノウイルス
このウイルスには、マスクが大変重要とされています。

では、何故、ライノウイルスにマスクをと言われているのでしょうか。

今回はそんなライノウイルス、
その中でも特に要注意のc型ウイルスとマスクによる効果についてご説明します。

ライノウイルスc型とは

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ライノウイルスは、
風邪の原因の1/3~1/2ほどを占める原因ウイルスとされており、
特に春と秋に感染者がよく見られるウイルスです。
症状としては、鼻水、喉の痛み、咳などが一般的です。

ライノウイルスは33℃程度のところでしか繁殖しないため、
常に適温を保っている上気道での感染が多く、
このように喉や鼻の症状が出るのです。

これは一般的なライノウイルスの症状ですが、
そのいくつかある型の中でも「c型」と呼ばれる新しい型が、
感染すると重症化しやすいことで問題視されています。

それは、喘息持ちの子供に感染した場合、
入院が必要となる喘息発作を誘引するためです。

どの型のライノウイルスも、
元々喘息がある子供の発作を誘引する可能性はありますが、
特に入院が必要なほどの発作が出た子供の原因ウイルスを調べたところ、
ライノウイルスc型が一番多かったそうです。

このため、喘息持ちの子供は、
特にライノウイルスc型に感染しないように気を付ける必要があります。

ライノウイルスの感染経路

このライノウイルスの感染経路としては、
感染者の唾液や鼻水などが他の人の体内に入る飛沫感染が主なものです。

特に周囲に感染させやすいのが、
鼻の症状を発症してから2日間の間だとされています。

しかし、実際の感染経路としては飛沫を直接体内に入れてしまうだけではなく、
その飛沫が付いた物を別な人が触れ、
その手から食べ物などを介して口から入るというケースも良く見られます。

なぜなら、ライノウイルスは人の体外に出たのち、
すぐに死滅するのではなく、少なくとも2時間以上は感染力を持ったままで生き続けるからです。

そのため、感染した人が触れてしばらくしてからも、
その触れた物には感染力が残ったウイルスが生きている状態になるということです。

これでは、いくら感染者に近づかないようにしても、
防ぎきることは難しいですよね。

感染を防ぐためには、誰が触れたかわからないものには触れない、
外で食べ物を食べない、直接口が触れる缶飲料を飲まないなど、
細かいことまで気を付ける必要があります。

マスクが有効な理由

そこでマスクのお話なのですが、
ライノウイルスにマスクが必要な理由としては、
自身の感染予防というよりも、
感染者が感染拡大を予防するのに効果が高いためです。

マスクをしていれば、咳をしてもくしゃみをしても、
それらに含まれるウイルスは周囲に拡散しません。

あとは、鼻をかんだり、痰を出したりしたティッシュと、
マスクそのものの処理に気を付ければ、
知らないうちにウイルスを他の人にうつすリスクはぐっと下がります。

つまり、物に付着したウイルスを防ぐのは難しいが、
最初からウイルスが付着しない配慮をすることで、
感染者数を減らすことができるという考え方です。

先ほどc型の危険性についてご説明した通り、
c型、子供、喘息持ちという条件が重なると、
長期の入院に発展することも考えられます。

ですから、自分自身の症状がつらいものではなくても、
周囲に拡大させないように配慮してあげるのが、
風邪引きのマナーとも言えるのです。

まとめ

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いかがでしたでしょうか?
このように、マスクは風邪を予防するためだけではなく、
自分以外の感染者を増やさないためにも必要なアイテムなのです。

街を歩くと、もう風邪を引いてしまったから予防する意味はないと、
マスクをせずに歩いたり、鼻が詰まって苦しいという理由で、
マスクを顎の方に下げて会話している人を、たまに見かけます。

しかし、これは、風邪を引いている人が配慮するべきマナーに
大きく反していることになります。

今回ご説明のc型ウイルスのように、
ただごとでは済まないようなライノウイルスもあるのですから、
自分自身に大した症状が出ていないからと思って甘く見ずに、
感染拡大を防止するためのマスクを忘れないようにして下さいね。