学生さんは夏になるとプール授業がありますね。
そして、ダイエットにもいいとされるプールですが、
このプールによって湿疹ができてしまう人もいれば、
ニキビが治るとも言われているのをご存知ですか?

それは、プールの水の消毒としている塩素の影響だと考えられます。
今回はそんな、プールによってできる湿疹やニキビについてご説明いたします。

プールによってできる湿疹について

プールに入った後に出来てしまった湿疹は、アレルギーである可能性があります。

考えられるアレルギーの要因はいくつかあります。

  1. 消毒として使われている「塩素」や、その「残留塩素」によるアレルギー反応
  2. 寒冷蕁麻疹(温度差によっておこるアレルギー)
  3. その他、プールに入り込んでしまった何かに対するアレルギー

いずれも発疹の症状は、かゆみを伴う蚊に刺されたような赤い発疹が現れます。
以上3つの中でも「塩素」「残留塩素」によるアレルギー反応には注意が必要です。

2・3が原因の場合、プールに入るときに注意をすれば今後もプールに入ることも可能ですが、
塩素の場合は水道にも塩素が入っているため、日常生活にも影響が出てきます。

また、アレルギーで湿疹が出来なくても、
敏感肌の方や乾燥肌アトピー性皮膚炎の場合は、塩素により肌が荒れてしまうこともあります。

この塩素による皮膚疾患への影響については、
米国研究皮膚学会日本アレルギー学科日本小児皮膚科学会でも発表をされています。

正常な皮膚の場合、
アレルゲン物質微生物を跳ね返すだけでなく皮膚の水分も閉じ込めてくれてくれます。

しかし、塩素には肌表面を傷つけてしまうほどの刺激を持っています。
そんな塩素の入った水を使い続けると、バリア機能が日に日に低下してしまうことになります。

そうなると皮膚の水分が外に逃げてしまったりアレルゲン物質などを皮膚の中に入ってしまうことで、
肌荒れやアトピーの悪化、アレルギーの発症へとつながってしまうのです。

プールの後に湿疹ができてしまったときは

かゆいからといって掻いてしまうと悪化してしまうこともあるため、
市販薬を塗って待つよりも、まずは皮膚科での診療をおすすめします。

余談ですが、私の体にある日突然、赤い虫刺されのようなものが体にできたことがあります。
虫刺されかと思った私は、市販薬を塗り放置したところ、頭の先から足先まで発疹が広がってしまいました。

しかし、その時は皮膚科に行こうと思っても、既に診療時間外。

全身の痒さに耐えきれず、少し爪を立てたりしてしまったところもあり、
その部分は熱をもち恐ろしいほど赤く腫れあがりました。

その日の夜は痛みと痒さで一睡もできず、次の日、皮膚科に行くと
何かのアレルギー(おそらく、1週間前に飲んだ薬が原因)による湿疹だと判明しました。

(しかも、重度である多形滲出性紅斑にまで進行していました…)
アレルギーを抑える飲み薬と炎症を抑える塗り薬による治療で、
2週間ほどで完治しましたが、虫刺されと軽く考えずに、
あの時、早く皮膚科に行っておくべきだったと後悔しています。

私の場合はプールが原因ではないですが、
アレルギーによる湿疹を起こした経験者として一つ言えるのは、
「きっと虫刺されだろう」と安易に考えず、かゆみはどのくらいの程度か、発疹が広がっていないかなど、
注意深く観察することが必要で、少しでもおかしいと感じたら、すぐに皮膚科での診療をお勧めします。

湿疹がひどくなれば、痛い思いをすることもありますし、
跡に残ることもありますので、気を付けてください。

塩素で荒れる場合の対処法は?

水道の中にも塩素が入っているので、
肌が荒れるからと言ってシャワーを浴びないというわけにもいかないですよね。

水道の塩素を取り除く方法として、次のような方法があります。

汲み置き

塩素は揮発性があるため、汲み置きして長時間放置することで塩素が消えます。
ネットで調べたところ、実際に実験をしている人がいました。

10リットルの水をバケツに入れ、日の当たるところに置いたところ4時間
日陰に置いたバケツの水は31時間かけて塩素が抜けたという実験結果だったそうです。

シャワーは水道につながっているので汲み置きした水をシャワーから出すことはできませんし、
浴槽に入れるお湯をすべて汲み置きするにも時間が明らかにかかります。

煮沸処理

水を沸騰させると、水中にある塩素は気体となって蒸発しますが、
この方法もシャワーとして使うことは難しいですよね…。

活性炭を入れる

活性炭は塩素を吸着させる性質を持っています。

しかし、ここで注意をしていただきたいのが、
同じ活性炭を使い続けると塩素を吸着できなくなってしまうので、
活性炭は定期的に天日干ししてあげる必要があります。

活性炭で水道水の塩素を除去!?簡単確認塩素チェッカー

緑茶の茶葉を入れる

緑茶に含まれるカテキン殺菌効果が高い!ということは耳にしたことがあると思いますが、
緑茶も塩素を除去する力を持っています。

緑茶は時間が経つと酸化してしまい茶色い液体になりますよね。
これはカテキンが酸化しやすい性質を持っているからです。

このカテキンが酸化する時に、塩素と結合することで塩素を取り除くことが出来るのだとか。
シャワーとして使うことは難しいですが、お風呂に浮かべて緑茶風呂にするのもいいかもしれないですね。

緑茶で水道水の残留塩素を除去!!

ビタミンC

今は浄水器の普及により見かけることも少なくなりましたが、
喫茶店やレストランなどでレモンが入っている飲料水ボトルをご覧になったことがある方も多いのではないでしょうか?

レモンに含まれるビタミンCにも塩素を除去する働きを持っています。
ビタミンCを水道水に入れると、塩素とビタミンCは化学反応により酸化ビタミンC食塩水に変化します。

その性質があるため、ビタミンCを多く含むレモンを水に入れていたようです。

しかし、海外産のレモンの皮には防カビ剤などが散布されており体に有害なため、
ご自宅で試される際はレモン丸ごとを使うのではなく、
レモン汁や皮を取り除いたカットレモンをご使用してくださいね。

プールに入るとニキビが治る・悪化する噂の真相は?

塩素は肌を傷めてしまう刺激がありニキビを悪化させてしまいそうなのに、
プールに入るとニキビが治るという噂があるのは不思議ですよね。

そこで、ここではニキビに関する噂の真相に迫っていきます。
ニキビができる原因は、アクネ菌が毛穴に詰まった皮脂などの汚れに入り込んで悪さをしてしまうからです。

アクネ菌は常在菌のため、完全に滅菌をすることはできませんが、
毛穴を清潔に保つことでニキビの予防につながります。

プールに入っている塩素は、入泳者が持ち込む病原体を
他の入泳者への感染を防ぐことを目的に消毒として使用されています。

塩素は漂白剤にも使われているので、殺菌力については納得していただけると思います。
この殺菌効果のある水に浸かっている状態になるため、毛穴に皮脂汚れが残りにくいといえます。

さらに、プールに入った後は、プールの水を落とすために必ずシャワーを浴びますよね。

家でもシャワーを浴びますし、プール後にもすぐシャワーを浴びるということは、
こまめにお肌を洗って清潔に保っているとも言い換えることが出来ます。

この「殺菌効果のある水に長時間入っている」「肌を清潔に保つ」
という二つの作用から、ニキビが治ると考えられます。

しかし、塩素が肌を傷めるというのも事実です。
適度な時間であれば殺菌として効果を発揮してくれますが、
度を越してしまうとニキビという炎症が起きている肌に
過度な刺激を与えることになり、悪化することも考えられます。

肌の強さは人それぞれ異なるため、適度な時間がどのくらいかをお伝えすることはできませんが、
プールに入ってニキビが悪化した場合は、プールに入る時間を短くしてみることをお勧めします。

また、ニキビ予防は肌を清潔に保つことも大事ですが、肌の乾燥もニキビを作る原因につながります。

プールの後は保湿も忘れないように注意しましょう。

こちらの記事もご参考に!

プールの前や後にできる肌トラブルの予防法は?

プールによって肌トラブルを生じてしまった場合、プールに入る前に予防が出来たらいいですよね。

プールは不特定多数の人が利用する場所でもあります。
ですので、直前に肌を保護するためのクリームなどを塗ってから
プールに入ることを禁じているところもありますし、
クリームを塗ってもプールの水によって取れてしまいます。

また、他の入泳者に対しての配慮を考えても直前に何かをするというのはあまりお勧めできません。
ですので、肌トラブルを防ぐために日々のケアとプール後のケアが重要になります。

肌トラブルになる原因は、
肌のバリア機能が低下してしまうことですので、健康な肌作りが必要になります。

  • プールの後にはしっかりと塩素を流す
  • 身体を洗う時・拭く時は優しく丁寧におこない、肌を傷つけないようにする
  • シャワーを浴びた後は必ず保湿を行い、肌本来のバリア機能を高める

このようなお手入れをするようにしましょう。

目のケアも必須!

肌には皮膚という防御壁がありますが、
目は裸の臓器と呼ばれている通り、むき出しの状態です。

肌への刺激のある塩素が目にいいわけがありません。
プールの水もそうですが、プールサイドなどにも設置されている洗眼用の蛇口にも注意しましょう。

細菌への感染予防や、ゴミによる傷がつかないよう、
目の表面には潤い成分が覆われています。

洗顔用の蛇口から出てくる水にも塩素が含まれており、この潤い成分まで洗い流してしまうおそれがあります。

そして、水圧によっては目を傷つけかねません。
ですのでゴーグル着用が禁止されていないプールでは、ゴーグルを必ず着用してください。

また、ゴーグルをしていても、目に水が入ってしまうことがありますので、
プール後は目のケアも必要です。

ケア方法は簡単です。
目の潤い成分を補い、目の保護をしてあげるために目薬を使用します。

ドラッグストアなどでは様々な目薬が販売されていますが、
できるだけ目に負担を与えず、涙に近い成分(人工涙液)の目薬を選ぶとよいでしょう。

中でも参天製薬のソフトサンティアは、
もともと調剤薬局で販売していた人工涙液ですので信用性も高く、おすすめです。

まとめ

  • プールの塩素によってアレルギー性の湿疹が出ることがある
  • 湿疹ができた時は皮膚科にて診療をしてもらいましょう
  • 水道に含まれる塩素はビタミンCで除去できる
  • 適度なプールはニキビを改善させる
  • 逆に長時間のプールはニキビを悪化させることもある
  • プールで肌トラブルを回避するためには日々の保湿ケアが必要
  • プール後は目のケアとして人口涙液の目薬がおすすめ

今回は以上のプールにまつわる話題を取り上げました。

塩素は肌へ刺激を与えてしまいますが、
水中のピロリ菌やカビなどの雑菌を滅菌してくれる大切な役割もしてくれます。

ですので、塩素は悪者と全面的に嫌うのではなく、
日々のケアや除去などを行うなどして、うまくお付き合いしていきましょう。