マイコプラズマという病原体に感染して発症するマイコプラズマ肺炎
肺炎の中ではそれほど症状が重くない方ですが、診断が難しいとも言われています。
聴診器で聴くだけでははっきりわからないのだとか……。

そんなマイコプラズマ肺炎についての知識を集めてみました。

マイコプラズマ肺炎の特徴・診断の決め手は?

マイコプラズマ肺炎は、発症直後は発熱、咳のほか頭痛倦怠感があります。
4~5日すると、熱と激しい空咳だけが残り、長期間続くという特徴があります。
子供や青年の場合は、が絡む湿った咳が出ることもあるようです。

この咳のせいで、喘鳴や声のかすれ、胸や喉の痛みが後から出ることも少なくありません。
マイコプラズマ肺炎の診断は難しいと言われています。

マイコプラズマに感染しても、血液中の炎症反応などに変化が出にくいため、
通常の肺炎のように一般の血液検査ではわかりにくいそうです。

また、聴診器で胸の音を聴くと、
通常の肺炎は「プツプツッ」というという特徴のある音が聞こえますが、
マイコプラズマ肺炎にはこれが無く、すぐに肺炎と気付くことができずに発見が遅れてしまうこともあるようです。

今では、発症直後なら正確性が高い「LAMP法」という喉の奥を拭き取って
その中の遺伝子を検査する方法、
発症後しばらく経過しているなら「プライムチェック」というマイコプラズマの抗原を調べる方法が一般的だそうです。

どこから感染するの?

マイコプラズマの感染経路で一番多いのは、やはり人から人への感染です。
感染経路は、唾液を介した飛沫感染、そして接触感染です。

マイコプラズマはそれほど感染力が強くはありませんが、
子供にかかりやすい病気のため、大人には感染の心配は薄くても、
学校で流行しているなどの状況なら、どこから病原体を貰って来るかわかりません。

そんな話を聞いたときは、マスク、うがい、手洗いを徹底して予防して、
潜伏期間である2~3週間の間は発症の兆しが無いかじっくり観察してあげて下さい。

なお、マイコプラズマには予防接種ありません
そのため、予防のためには免疫力を高めることと病原体の侵入を防ぐことが最有力となります。

治療法と薬について

マイコプラズマ肺炎の治療は、抗菌薬の投与がメインとなります。

ひと昔前はマクロライド系の抗菌薬が効いたのですが、
最近はこれが効かないケースが増えているそうです。
その場合は、テトラサイクリン系、ニューキノロン系のお薬に切り替えて、治療を試みます。

このように、投薬治療のみで治せることが多いこと、
症状がそれほど重篤でないことから、入院に至ることは少ない病気です。

病原体に合った薬を飲めば、3~5日ほどで症状は治まるでしょう。
ただ、咳は治療を受けても一ヶ月ほど続くことがあり、
またその間は病原体も体内に残っていることがあるので、二次感染予防のためのマスクの着用は必須です。

マイコプラズマ肺炎についてはこちらの記事もご参考に!

マイコプラズマ肺炎は自力で完治させることはおすすめできない

マイコプラズマ肺炎と気付かずそのまま治ってしまった、という話があります。
確かに、元々健康な人なら発症後にしっかり身体を休める時間を取れば完治させることもできなくはありません。

でも、マイコプラズマ肺炎は病院で治療しなければ数カ月も長引くことが珍しくなく、
悪化して肺に水が溜まってしまうこともあり得ます。

そんなリスクを抱えるくらいなら、軽いうちに病院に行って薬を貰った方が早いです。
また、治療せずに放置すると、症状が無くなった後も体内でマイコプラズマが生き続け、
周囲にばらまき続けてしまう可能性もあります。
マイコプラズマは市販の風邪薬が効きにくいため、市販薬での対処も難しいです。

治りを早めたいなら、高たんぱく、高カロリー高栄養の食事を摂り、
免疫力を高めると少しはマシかもしれませんが、基本的に自然治癒は難しいものと思った方が良いでしょう。


Twitterでも、放置して完治させたという人よりも、悪化したという人の方が多い印象を受けます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
マイコプラズマ肺炎について、知っておきたいことについてご説明しました。

本文中でもお話しした通り、
マイコプラズマ肺炎とわかっていて放置するのは絶対におすすめできませんが、
症状が風邪と似ているため、「しつこい風邪だな~」と勘違いして、意図せず放置してしまう人も少なくないようです。

そんな人は、大体が悪化して夜眠れなくなったり、
喘息になったりしてから病院で診断を下されることが多いです。

マイコプラズマ肺炎は他の肺炎よりも深刻度が低い病気ですが、
しつこい咳は生活に支障を来しますし、とても苦しいです。

「マイコプラズマかな?」と思ったら、すぐに病院に行きましょう。