おたふく風邪とは、名前はよく聞きますが
その実態を知っている人は少ないと思います。

主に子供が感染する病気のイメージがありますが、
抗体がなければ大人でも感染が十分に考えられる病気です。

おたふく風邪の症状がどのようなものか
しっかりと知っておくことが大切で、
合併症を引き起こす可能性があるので、
おたふく風邪ではない症状が出た場合
すぐに合併症の可能性を考えることができます。

おたふく風邪や合併症について詳しくご紹介していきます。

おたふく風邪とは?

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まずおたふく風邪について詳しくみていきましょう。
そもそもおたふく風邪とはどういった病気なのでしょうか?

おたふく風邪は、ウイルスが原因となって発症する病気です。
その名も、ムンプスウイルスというウイルスです。

ムンプスウイルスはそこまで強い感染力があるわけではないので、
感染しても2〜3割ぐらいの人は症状が出ないということもあります。

乳幼児に分類される0〜2歳ぐらいまでの子供は感染しても、
症状が出ない場合が多く、
逆に3〜10歳ぐらいまでの子は感染して症状が出やすいという特徴を持っています。

このムンプスウイルスは飛沫や接触によって感染していくので、
保育園や学校などで感染が広まりやすいことも多いですよ。

ムンプスウイルスは、おたふく風邪の症状があらわれる
前後5日間ぐらいが人にうつしてしまう期間です。

おたふく風邪の症状が出る前にも人にうつす可能性があることや
感染していても症状がでないこともあるために、
知らず知らずの内にまわりへウイルスを広めてしまっている可能性もあります。

おたふく風邪の症状は?

では、おたふく風邪になるとどのような症状が出るのでしょうか?
おたふく風邪は、流行性耳下腺炎ともいわれます。

その名の通り、おたふく風邪になると
耳下腺と呼ばれる耳の下や頬の後ろ側、
あごの下部分に炎症が起きて腫れてきます。

その姿がまるでおたふくのように見えることから、
おたふく風邪と呼ばれているのです。

基本的に両側の耳下腺が腫れて、腫れはじめは痛みを伴うことも。
腫れや痛みが強い場合には、食事をするのが難しくなるので
特に脱水症状などにならないように対策をすることが大切です。
また、腫れとともに発熱や頭痛、腹痛などの症状も現れます。

脱水症状に陥った場合や、予防策として
経口補水液をこまめに摂取することをオススメします。
くれぐれもスポーツドリンクやジュースなどで
水分補給しないようにしてくださいね。

経口補水液は飲む点滴とも言われていますから
病気の場合の水分補給にもっとも適している飲料です。

首の後ろが痛いのは髄膜炎を合併している?

おたふく風邪になると、
耳下腺と呼ばれる耳の下を中心とした部分に腫れや痛みが出ることが特徴です。

ですが、おたふく風邪なのに首の後ろに痛みを感じることがあります。
その場合、髄膜炎を合併している可能性があります。

おたふく風邪の原因ウイルスでもあるムンプスウイルスは、
無菌性髄膜炎を引き起こす可能性があるウイルスです。

体内に侵入したムンプスウイルスが髄膜でも炎症を起こして、
引き起こされる無菌性髄膜炎の最大の特徴ともいえるのが首の後ろの痛みなのです。

痛みではなくても首の後ろがかたくなっている状態も髄膜炎の症状です。
特に、この無菌性髄膜炎を発症しやすいのが
おたふく風邪を発症しやすい3〜10歳の子供に多いこともあり、
おたふく風邪に感染した場合には髄膜炎の合併にも注意が必要です。

おたふく風邪なのに、強い頭痛や嘔吐がある場合には
髄膜炎を発症している可能性が高いので、
子供の様子をしっかり確認するようにしてくださいね。

おたふく風邪になってしまったら?

おたふく風邪は基本的に
3〜10歳の子供が感染し発症しやすい病気ではありますが、
もちろん大人も感染して発症することがあります。

おたふく風邪の症状は、
子供のころよりも大人になった時の方が強くなるため
おたふく風邪になってしまった時のケア方法について知っておきましょう。

水分補給

すでにご紹介の通り、
おたふく風邪になると耳の下部分を中心に腫れや痛みがあります。

この腫れや痛みは、食べ物を食べたり飲みこんだりが
しにくくなってしまうので腫れや痛みがある程度ひくまでは食欲も低下します。

ですが、発熱を伴うため食欲と一緒に水分補給も忘れてしまうと
脱水症状を起こす可能性があります。
脱水症状を起こせば、回復にもさらに時間がかかって
しまうので、水分補給だけは忘れないようにしましょう。

冷やす

おたふく風邪になると腫れや痛みがひどい場合もあります。
そう言った時に腫れている部分を冷やすことで
その痛みや腫れを緩和することができます。

氷水の入った袋をタオルで包んで、それを患部にあてるだけ。
簡単ですが、特に痛みの緩和につながるので、
痛みや腫れがひどい場合にはそのようにしてみてください。

合併症の症状に注意

髄膜炎のように、おたふく風邪に感染した場合
合併症が起きる可能性があります。

おたふく風邪中に、おたふく風邪とはまた別の症状が出た場合には
合併症の可能性が高くなるのですぐに病院へ行くようにしましょう。
特に子供は言葉で伝えるのが上手でないので、
親が注意してみてあげるようにしてあげてください。

まとめ

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おたふく風邪は流行性耳下腺炎と呼ばれる病気で、
ムンプスウイルスによって引き起こされます。

耳の下などの耳下腺が炎症で腫れるというのが特徴の病気でありますが、
集団に入れば人にうつしてしまうものになるので、注意が必要です。

また、髄膜炎など合併症を引き起こす可能性もあるので
おたふく風邪以外の症状が出た場合には、合併症を疑いましょう。

おたふく風邪には、おたふく風邪ワクチンがあるので感染が心配な場合や
感染しても症状を抑えたいという場合に予防接種を受けておくのがおすすめですよ。