ひと昔前はおじさんの病気と思われていた水虫
それが今では、若い人にも流行が広まっているそうです。

巷では、そんな水虫を撃退する民間療法がたくさん存在します。
例えば、漂白剤を使うとか、お茶の葉を使うとか。
また、は、を加えれば治療できるという説もあるようです。

今回は、そんな水虫の民間療法の真偽に迫ります。

水虫についてのおさらい

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水虫とは、足の皮膚が白癬菌という菌に感染することによって起こる、皮膚感染症の一つです。

水虫には2タイプあり、足の裏の角質が厚くなる「角化型白癬」と、
水膨れや皮むけが生じる「汗疱状白癬」に分けられます。
汗疱状白癬の方が痒みが強く、ジュクジュクしやすいため、
世間では水虫と言えば汗疱状白癬をイメージする人が多いようですね。

白癬菌は多湿で不衛生な環境で繁殖しやすいため、
昔は蒸れやすい革靴を履いて過ごすサラリーマン、
つまり成人男性の病気という認識が強かったのですが、現在では
ブーツスタイルの流行により、若い女性が感染することも珍しくなくなりました。

しかし、いくら珍しくなくなったとは言え、
やはり「水虫」と言えば、不潔で格好悪い印象は拭えません。
そんな水虫に効くと言われている民間療法をこれからご説明します。

塩素系漂白剤で白癬菌は死ぬけれど……

まずは、ハイターなどの商品名で知られる、塩素系漂白剤
ノロウイルスなどの殺菌にも使えることから、いかにも白癬菌を撃退してくれそうです。

これは、結論から言うと、白癬菌を死滅させることができます。
ですが、その強力さから、直接付けると
水虫の治療以前に皮膚のただれを引き起こしてしまうために、
あまりおすすめできません。

白癬菌は、皮膚の表面で繁殖するのではなく、
皮膚の層の奥深くに根を張って繁殖するため、
表面だけに漂白剤を付けても、あまり効果はありません。
しかし、皮膚の深層にまで行き届くほど足を漂白剤に漬け込んでしまっては、
皮膚の細胞膜にまで強いダメージを与えてしまいます。

皮膚科での水虫治療で塩素系の薬品を使うこともあるようですが、
素人が自宅で行うのは、少し危険ですね。

白癬菌は60℃で死滅する

次は、熱によって殺菌する方法です。
白癬菌は60℃で死滅すると言われているため、
「熱すれば治る!」という民間療法が世間に広まっているようです。

ですが、やはり白癬菌は皮膚の深層にいるということから、
皮膚の表面だけ温めても、菌を根絶させることは難しいのです。

足に熱を加えるとなると、熱湯をかけたり、
ドライヤーの温風を当てる方法がぱっと思いつきますが、
これでは皮膚の内側まで熱が伝わりづらく、白癬菌が生き残ってしまいます。

かと言って、白癬菌が居座っている深さまで60℃以上の熱を加えれば、
今度は周囲の組織が火傷をしてしまう恐れがあるため、これまた危険です。

中には、熱々の蝋を垂らし続けて水虫を撃退したという猛者もいるようですが、
その部分の皮膚はきっと無事では済まなかったでしょうね。

緑茶による治療も効果がある

では、安全な水虫撃退法が全く無いのかと言うと、そうではありません。


参照:http://item.rakuten.co.jp/

緑茶に含まれる茶カテキンが、白癬菌に効果アリだと証明されているようです。

方法としては、濃いめに淹れた緑茶に足を15分〜20分浸す方法や、
お湯で戻した茶葉を患部に貼りつけて過ごすなどがあります。
これなら、漂白剤や熱を用いるよりも、皮膚へのダメージが少ないため安全です。

ただ、治療を行った後は、
しっかり足を洗って乾かし、清潔にしておく必要があります。

ちなみに、緑茶を使って水虫を撃退したという方法は、
漫画「ちびまる子ちゃん」の作者であるさくらももこさんが実践したことから広まったのだそうです。


ベストセラーとなった「もものかんづめ」というエッセイ本で書かれていたのを
読んだことがある人も、いると思います。

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まとめ

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いかがでしたでしょうか。
病院や市販薬に頼らずに水虫を撃退する民間療法の真偽について、
それぞれご説明しました。

ここでお伝えした3つの方法は、
全て白癬菌に効果があることがわかっていますが、
これらの方法を用いても、
水虫が再発しないレベルにまで治療するのはなかなか難しいのです。

それはやはり、白癬菌は皮膚の奥深くに根を張るため、
外側からのアプローチだけでは、生き残る菌が出てしまうせいです。
菌というものは、環境さえ整えば爆発的に増えるものですから、
水虫を根治させるためには、一つ残らず殺菌する必要があるのです。

民間療法に頼るもの悪くはありませんが、
本当にしつこい水虫に悩まされているようなら、
一度皮膚科に相談した方が良いでしょう。