マダニは今や我が国における危険生物のトップクラスとなっています。
それは血を吸うからではなく、危険な感染症の媒介をする存在としてです。

その為、マダニに刺されないように注意をしなければなりません。
でももしマダニに刺されたらどうしたら良いのでしょうか?

実はマダニに刺されたらメンソレータムを塗ると良いと言われています。
メンソレータムでマダニが窒息するので
頃合いを見計らってそっと払うと大体の場合は取れるようです。

マダニの危険性とは

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マダニは重症熱性血小板減少症候群(SFTS)という
危険な感染症を媒介します。

SFTSはウイルス性の感染症で治療方法は対症療法しかありません。
また、日本紅斑熱、ライム病などの病気もマダニによって媒介されるので
マダニによる吸血は危険とされているのです。

マダニは主に野生の動物に吸血する為、
草むらや木の上などに潜んでいます。

山歩きをする時などにこれらのマダニに刺される危険があります。
マダニは一度食いつくと、頭を皮膚に突き刺して皮膚の下に潜り込み
数日以上に渡って吸血を続けます。

この時に無理に抜こうとするとマダニの体液が逆流して
感染の確率が上がってしまう事になります。

更に無理やり引っ張って千切ってしまうと
マダニの頭部が体内に残ってしまい
手術をして摘出しなければならなくなってしまいます。

その為、マダニに刺された時は
とりあえずそのままにしておいて病院で取ってもらうか
メンソレータムなどで窒息させて自然に取れるようにするか
特殊な器具を使って抜くかという方法を取る事となります。

マダニにメンソレータムが効く理由

マダニを取る場合にメンソレータムが効果的と言われているのは
メンソレータムが割合身近にある利用しやすい物の中で一番適当な物だからです。

これは実は別にメンソレータムでなくてもワセリンやハンドクリーム、
軟膏などでも効果があります。

マダニも呼吸をしなければならないのですが
これらの粘性物質で埋もれてしまうと呼吸が出来なくなってしまい
嫌がって抜けるか死んでしまうという訳です。

ただし、中には死んでも頭が抜けない
妙に根性のあるマダニもいるので要注意です。

たとえ取れなくても決してマダニを強く掴んだりはしないようにしてください。
ウイルスや病原菌がマダニの体内に存在する可能性があるので危険です。

取れない場合は素直に皮膚科の病院に行きましょう。
その病院がマダニ取りに慣れてない場合は
ちょっとした切開手術になってしまいますが
気になるようなら事前に病院にマダニを抜く事が出来るかどうか
確認してみてください。

それから、マダニが取れた場合も
その死骸を1ヶ月程度は保管しておきましょう。
もし発病した場合に素早く原因を特定出来ます。

SFTSウイルスについて

マダニによって媒介される感染症、
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の症状としては
38℃以上の発熱、嘔吐や下痢、血小板の減少
白血球減少、AST、ALT、LDHの上昇が上げられます。

これまで日本で確認された患者は8名で、この内5名が死亡しました。
2013年から行われた厚生省の実地調査によると
このSFTSウイルスを持ったマダニは複数種類確認され
それぞれ個体数の5から15%程度の保有個体率だったそうです。

しかも、現在確認されている患者の出た都道府県のみでなく
ほぼ全国に存在するマダニから検出されたという事です。

これはこのウイルスが外来から入って来た訳ではなく
日本に昔から存在したのであろうと言われています。

つまりマダニに刺されたからと言って
必ずSFTSに感染するという訳ではないのです。

しかし、ほとんどのマダニが危険なので安心も出来ません。
野生動物には感染しないのか?と思うかもしれませんが、
実は野生動物はこのウイルスに対する免疫を持っているとの事なので
どうやら発病するのは人間だけのようです。

ハイキングやキャンプは要注意

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夏から秋に掛けて盛んになる山のレジャー、
自然の中でのびのびするハイキングやキャンプは楽しい行事ですが、
マダニなどの危険な虫の潜むエリアへと踏み込む機会でもあります。

対策は万全にしていくようにしましょう。
山ではたとえ暑くても長袖長ズボンが基本です。

手には手袋を嵌め袖口にはバンドをして
隙間を無くすぐらいで丁度良いと考えてください。

また、木に付いていて頭上から落ちて来る場合も多々有ります。
必ず帽子をかぶり首元もタオルやスカーフで覆ってしまってください。

特に足元は隙間がないように覆いましょう。
マダニの潜むのは草の葉っぱの先などで
動物が通りかかるとすかさず飛び移って来ます。

暑いからと言って、半ズボンやスカートなどで
歩きまわらないように注意してください。

そして、このような殺虫剤も一本あると安心です。

小さなお子様もいる場合は、誤ってかかってしまっても大丈夫なものを
選んであげてください。

せっかくの楽しい夏のレジャーです、
きちんと危険を避けて、安全に過ごすようにしましょう。