近年、ダニの一種であるマダニによる被害が深刻化しています。

マダニを介して感染する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)により、
命を落とす方が増えていることから厚生労働省は、注意を呼びかけています。

現在のところ、マダニによる感染者は
西日本や九州・中国地方に集中していることから
マダニの主な生息地は、上記の地域のみと言われておりました。

しかし、国立感染研究所の発表によると
まだSFTSによる発症例がない東日本や北日本でも
SFTSウイルスを保有するマダニが確認されていると言います。

別名、殺人ダニと言われるマダニは
その分布を日本各地に拡大し続けているのが現実です。

もはや人事ではなくなっていますので、
しっかりとしたマダニ対策を行うようにしましょう。

そこで今回は恐ろしい殺人ダニ・マダニから身を守る対策・対処法についてご紹介します。

重症熱性血小板減少症候群のサイクルと症状

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重症熱性血小板減少症候群(SFTS)が広がる過程は次の通りです。

1. SFTSウイルスを保有するマダニが動物の血を吸う
2. SFTSに感染した動物の血を別のマダニが吸う
3. 2のマダニがSFTSを保有する
4. STFSを保有したマダニが産卵する

STFSウイルスに感染した場合、
6~14日間の潜伏期間後に以下の症状が引き起こされます。

1. 発熱
2. 下痢
3. 嘔吐
4. 腹痛
5. 頭痛
6. 筋肉痛
7. 意識障害
8. 皮下出血

STFSウイルスの致死率は12%~30%と非常に高いので要注意です。
しかも、現在のところ、SFTSウイルスの根本的治療法や予防ワクチンはありません。

点滴などの対症療法が基本となります。
だからこそマダニに咬まれない対策が何より重要となっていきます。

マダニ対策&対処法とは

SFTSウイルスに感染する確率は低い為、過度に心配する必要はありません。
それでも「まさか」はありえますし、SETSウイルス以外にも
様々な細菌や病原菌を持っているマダニもいますので、
マダニ対策をするに越した事はありません。

基本の対策は以下の通りです。

1. マダニに高い忌避効果がある成分DEET配合の防虫スプレーをする
2. 長袖・長ズボンを着用し、肌を露出させない
3. なるべく白っぽい服を着用し、マダニを早期発見する
4. 光沢のある素材の衣服を着用し、マダニが付着出来ないようにする

マダニを見つけた場合には
このような殺虫スプレーで退治しましょう。

マダニに向け、一秒噴射するといいそうです。
人間に優しい成分でできているため、
お子様がいる場で使用できるのでとても助かりますね。

それでもマダニに咬まれてしまった場合の対処法は以下の通りです。

無理に引き剥がさない
無理に引き剥がせばマダニの頭部や牙が体内に残留する恐れがあります。
これにより、マダニの体液が体内に入る可能性が高くなる為、感染症のリスクが増大します。

アルコールで弱らせる
アルコールを脱脂綿に浸し、マダニに被せたり、
アルコールを綿棒などに染み込ませ、マダニの頭部を軽く刺激することで、
マダニが自ら牙を抜いて、皮膚から離れる可能性があります。

しかし、1と同様、死ぬ事で頭部が残ったり、体液の逆流の危険がある為、
あくまでも殺さない程度に行う事が重要です。

ピンセットでマダニをゆっくりと引き抜く

マダニ専用のピンセットがない場合、毛抜き用のピンセットでも構いません。
ピンセットで皮膚に一番近い部分を掴み、ゆっくりと丁寧に引き剥がします。
ポイントはマダニの体が真っ直ぐになるように引き抜く事です。

マダニを引き抜いた後は必ず消毒を行ってください。
ちなみに2を行った後にこちらを行うと普通より簡単に引き抜ける場合があります。

皮膚科へ行く
そして、一番安全で確実なのは病院へ行く事です。
マダニが皮膚に食いついているのを発見した場合、
どこで、いつ、マダニに咬まれたのかを医師に伝える事が重要です。

早期発見・早期治療が
感染症のリスクを少なくする上で非常に大切となっていきます。

また、1~2の自力によるマダニ除去に失敗し、
マダニの口が皮膚の奥深くまで入った場合、

患部を切開して除去する必要がありますので、
必ず医療機関を受診することが大切です。

まとめ

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SFTSウイルスを保有したマダニに咬まれると
重症熱性血小板減少症候群を発症します。

恐ろしいのは治療薬、予防ワクチンが現在、存在しないということです。
その為、致死率は30%と非常に高い確率となっています。

また、SFTSウイルス以外の
細菌、病原菌を保有するマダニも多くいると言われていますので、
マダニを介して、引き起こされる感染症は様々ある為、
決して安易に考えずにしっかりとマダニ対策を行う事が重要です。

マダニに咬まれた場合は、
マダニ除去失敗の危険性が伴う自力での除去よりも
やはり早めに医療機関を受診することが最も安心・安全で、確実なマダニ対処法となります。