一見、何の関わりもないように思える
カスピ海ヨーグルトとアレルギーですが、
実は検証実験によってカスピ海ヨーグルトが、
アレルギー症状を緩和出来るという結果が出ているのです。
驚きますよね。
本来ヨーグルトとは腸内環境改善に効果的な食品です。
もちろん腸内環境は人の体の健康に大きな影響を与えますが、
アレルギーを改善出来るのなら一挙両得というものですね。
アレルギーはどうして起こるのでしょうか?
アレルギー反応は本来自分にとって害になる物質を、
体から排出する為のシステムです。
それが必要ではない物質に反応してしまうのは、
リストにない物質でも有害な物質と似ていて、
何度も接触して来る事に対して危機感を覚えるからではないかと、
抗体の反応を見ると思ってしまいます。
本来の抗体反応は、遺伝リスト上の物質を排除しようとする事で発生しますが、
花粉症などの場合はアレルギー物質を判断するリンパ球が、
何度も接触している内に危険と判断した場合に、
それを指令役のリンパ球に連絡して、
指令役がそれに対する抗体の生産とアレルギー反応を指示します。
このとき生産される抗体物質がlgE抗体と言い、
これがアレルギー物質、つまりアレルゲンと接触すると、
アレルギー反応が発生する仕組みです。
カスピ海ヨーグルトとは?
カスピ海ヨーグルトは、
元々はカスピ海と黒海とに挟まれた地域である、
コーカサス地方のグルジアという所で、
伝統的に作られていたヨーグルトでした。
この地域は100歳を越えるお年寄りが多い
長寿地域として知られていました。
そこで注目されたのが食生活です。
この地域では酪農が盛んで、乳製品を日常的に口にしています。
ヨーグルトも毎日食べられる食品の1つでした。
その食生活を調べる為に、
当時、武庫川女子大学国際健康開発研究所所長だった家森幸男氏が、
日本に持ち帰った食品サンプルの中にあったのがカスピ海ヨーグルトです。
家森幸男氏はそれを知人に種分けしました。
現在日本にあるカスピ海ヨーグルトのルーツはここにあります。
このカスピ海ヨーグルトの中の乳酸菌が、クレモリス菌FC株と言います。
このクレモリス菌FC株は、粘り成分を分泌するのですが、
これは胃酸などからクレモリス菌FC株を守って、
無事大腸まで生きた状態で届ける働きをするのです。
カスピ海ヨーグルトがアレルギーを軽減する働き
カスピ海ヨーグルトを毎日摂取した場合と摂取しなかった場合で、
一ヶ月の検証実験を行った結果、
カスピ海ヨーグルトを摂取し続けた人達の血中から、
アレルギーの原因であるlgE抗体が減っている事が分かりました。
またアトピー実験の為のマウスで、
カスピ海ヨーグルトとその他のヨーグルトの摂取実験を行った所、
カスピ海ヨーグルトを与えたマウスだけ、明らかにアトピーが改善されたのです。
これによって、カスピ海ヨーグルトを摂取する事で、
アレルギー症状が改善されるという認識がなされる事になりました。
ヨーグルトってアレルギーとかアトピー性皮膚炎とか喘息の人に良い効果があるらしいね。。。それ以外にも普通に人にとっていいらしいけど、カスピ海ヨーグルトがいいらしいよ。。それ以外は香料とか入ってて体に良くないこともあるらしい。。。
— ゆーと (@yuto_0202) July 22, 2016
アレルギー体質に攻め込もうと思ってカスピ海ヨーグルトを作って毎日食べ始めた結果、アレルギーはまだよく分からんけどトイレ方面の腹具合がなんかものすごい健康的になった。元々便秘とかで悩んだことも無かったけど、更に健康的に。ヨーグルトってすごいね。。
— moe amano 天野百恵 (@moeama) July 14, 2016
https://twitter.com/Okapy_Bassist/status/553914576446582786?lang=ja
猫アレルギーも改善できるのはびっくりです!!(゚O゚)
元々腸内細菌である乳酸菌は、腸内で善玉菌として、
体を助ける働きをしている事は分かっていましたが、
分かっていない事もまだまだ多く、
このように個々の乳酸菌の作用が証明されたのはとても大きな発見と言えるでしょう。
カスピ海ヨーグルトについては
こちらの記事でも詳しく説明しています(*^^*)
花粉症についての考察
毎年、暖かくなっていい気候であるはずの春に、
憂鬱にならざるを得ない花粉症は、とても迷惑な体の反応です。
それにしても体の守護者であるはずのリンパ球は、
なんでそんな勘違いをしてしまうのでしょうか。
私の個人的な推測ですが、おそらくは暇すぎるのではないかと思うのです。
現在の人間は清潔で危険の少ない環境に生活しています。
本来は大忙しで危険物を排除していた抗体システムは、
暇になってしまっても与えられた役割を果たすために活動を続けています。
危険な敵がいないのなら、
危険かもしれない敵を攻撃すれば良い、
という短絡的思考に陥って、アレルギー反応を起こしてしまうのではないかと想像してしまいます。
もちろんこれは勝手な想像ですので、事実に近いのか遠いのかわかりませんが、
迷走する抗体の働きを外部から制御する事が出来れば助かりますね。
どんどんと研究の成果は様々な形で上がってきていますので、
近い将来、また本来の気持ちで、
春の訪れをを何の憂いもなく喜べる時が来るのではないでしょうか?