上咽頭炎とは、のどが乾燥して痛い、
のどと鼻の間が痛い、耳が詰まって聞こえにくい
などの症状をもつ、上咽頭が炎症をおこす病気です。

喉の痛みや乾燥、風邪の症状に近いですね。
そうなんですこの上咽頭炎、風邪と見分けることが非常に難しい病気なんです。
風邪だと思って放置していると大変なことになります。

症状と原因

まず、上咽頭ってどこ?と思う方が大半だと思います。
上咽頭とは、口腔より上で、鼻腔に続く部分を指します。
簡単に言えばのどと鼻の間のあたりです。
上咽頭にはリンパがたくさん集まっているため、細菌が入り込むと炎症をおこしやすい部分です。

また、口を大きく開いても、正面からこの上咽頭を確認することはできません。
そのため、内科などで見てもらっても、風邪だと診断されてしまうことが多いのです。

耳鼻科などとちがって内科では鼻や喉の奥までは確認しないからです。

原因

上咽頭炎は、リンパの集まっている上咽頭にウイルスや細菌が入り込み、感染することで発症します。

症状は風邪とあまり変わりません。
なので、ウイルスが活発になりやすい条件、
つまり体が冷えていたり、鼻やのどが乾燥していたりすると、発症のリスクは高まります。

体温の低下は、線毛の働きと大きく関係します。
線毛とは、のどや鼻の粘膜にある、細かい毛のような組織のことです。

普段わたしたちがウイルスを吸い込んでも、
この線毛がウイルスを払いおとすことで、感染を防いでいるのです。

体が冷えたり、粘膜が乾燥すると、この線毛の働きが弱くなり、
侵入してきたウイルスを払いおとすことができなくなるのです。

主な症状

特徴としては、「鼻と喉の間」が乾燥したり、痛かったりすることです。

風邪と決定的に違うのはダメージを負っている箇所が「上咽頭」であることなので、
風邪っぽいけどなんか変なところがイガイガするな、と思ったら上咽頭炎を疑いましょう。

そして咽頭炎には2種類あり、その違いを簡単にご説明いたします。

急性上咽頭炎

これらの症状が1〜2週間ほどで治るもののことを急性上咽頭炎と呼びます。
風邪と一緒に症状が出ることが多く、発熱したりすることもあります。

急性上咽頭炎の場合、多くが風邪が治るのとともに上咽頭炎も治ります。

慢性上咽頭炎

そして、2週間ほどしても症状がおさまらない
風邪は治ったのに上咽頭炎の症状だけがずっと残っているような場合には慢性上咽頭炎とされています。

慢性上咽頭炎の場合、
上咽頭炎に詳しい耳鼻科などの専門機関で診てもらわないとなかなか治らないことが多いです。

治療法

上咽頭炎のみならず、鼻うがいで調子が良くなった!という話はちょくちょく耳にします。
痛そうで怖い、ということを良く聞きますがその心配はありません。

食塩水の濃度が体液と合うので、さほど痛みは感じません。
慣れればむしろ普通のうがいじゃ物足りなくなるかも?!

特に上咽頭は普通のうがいでは届きにくい場所なので、鼻うがいの効果はテキメンです。

鼻うがいをする際は精製水を使用しましょう。
ドラッグストアなどで簡単に手に入ります。
専用のポットを使えば、鼻に流し込みやすいです。

ちなみに、自宅で生理食塩水を作って鼻うがいをしている方も多いようです。


また、ソンバーユなどの馬油を点鼻するという方法もあります。

馬油には、殺菌作用、炎症を抑える作用、そして保温効果があるので、
ウイルスや細菌が原因である上咽頭炎への効果は期待できます。

しかし、ソンバーユは油ですので、点鼻したときの不快感から、あまり人気のある治療法ではなさそうです。

上咽頭炎のときのお風呂

よく、咽頭炎のときはお風呂に入らない方がいいと聞きますが、
湯冷めにさえ気をつければ、お風呂を制限する必要はないでしょう。
お風呂は湿度が高いので乾燥した喉や鼻にもいいですしね。

まとめ

上咽頭炎は風邪と間違いやすい
しかし放置していると慢性化する恐れもあります。

見分け方は、炎症を起こしている部分が鼻と喉の間なので
「なんか変なところが痛いな」と感じたら上咽頭炎を疑いましょう。

また、長い間症状が引かないのであれば慢性化の恐れがあります。
専門機関での受診をしましょう。

自宅でできる治療法としては鼻うがいが効果的です。
精製水や生理食塩水を使ってやってみましょう!