インフルエンザ脳症はインフルエンザなどの風邪のようなウイルスや、
細菌による攻撃時に起こるもので、
実は解熱剤として使われていた何種類かの成分には
このインフルエンザ脳症を引き起こす成分がある事が判明しています。

つまり薬による薬害副作用もあるという事です。

インフルエンザ脳症とは

2015-12-25b

インフルエンザ脳症とは大雑把に説明すると、
およそ5才以下の小児期の子供がインフルエンザウイルスなどに感染して、
ウイルスなどの直接的な原因ではなく
別の原因で脳が腫れたり破壊されたりする症状です。

ごく軽症から致死に至る重篤な症状まで様々な発症状態があり、
ひとくくりに扱うのが難しい症状でもあります。

治療が進む以前は致死率は30%とされていましたが、
現在は治療方法が進み、平成21年のガイドラインにおいては8〜9%に改善されたとされています。

しかし、後遺症については変わらず、
今でも25%の患者さんが治療後も後遺症に苛まれ続けているのです。

また、インフルエンザ脳症は海外では
ライ症候群と呼ばれている症状と酷似していて、
インフルエンザ脳症自体の幅広さから言っても大体同じものではないか?
と考える向きがあります。

但し、必ずしもライ症候群と一致する症状ばかりでもなく、
現在は原因に付いてははっきりと定義されていない状態となっています。

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インフルエンザ脳症の原因とは

インフルエンザ脳症のおおよその原因とされるのが
サイトカインの嵐と言われる物です。

ウイルスなどが身体の中に入り込むと、身体の中の免疫機能が活性化し
免疫機能のメインの働きをする白血球や身体の各細胞が協力しつつ
病気の原因を根絶しようと働きます。

この時にその情報共有物質としてやりとりされるのがサイトカインです。
身体の各機能はこのサイトカインの指示に従って、
普段は細くしている血管と各細胞との通路を開き
血液成分が体中に行き交って危険物質の殲滅を行いやすい状態にします。

風邪やインフルエンザで発熱するのはこのせいで、
特にインフルエンザなど高熱になる病気はこの作用が激しく行われていると思われます。

普通、発熱は40度程度までは
脳に危険が無いように身体機能で調整されていて、
無理に発熱を制限する必要はありません。

むしろ発熱は身体が治療を行っているという証拠なので、
下手に熱は下げない方が良いとされています。

ところがこのサイトカインがあまりにも多く生成される事で、
なんらかの誤作用が起こって本来在り得ない作用が起き、
脳に炎症を起こしてしまうというのが、
インフルエンザ脳症の現在における大体の見解のようです。

インフルエンザ脳症を引き起こす薬害、薬の副作用とは

海外でライ症候群を引き起こしたのは
解熱剤として投薬されたアスピリンですが、
海外でこのライ症候群のアスピリン薬害は大問題となり、
小児患者への投薬が禁止され、その流れで日本でも禁止されています。

ただし、同じように小児患者に投薬すると
危険な薬剤としてメフェナム酸(ポンタール)、
ジクロフェナクナトリウム(ボルタレン)があります。

これらの薬剤は優秀な解熱剤なのですが、
投与する事でインフルエンザ脳症を重篤化させたり
死亡率を上げてしまう副作用があるというデータがあるのです。

実はこれらの薬は発熱を起こすPGE2という物質を抑え込む事で
熱を下げるのですが、この物質は炎症を引き起こすサイトカインを
抑制する成分である為、炎症作用を活性化させてしまうと言われています。

厚生省はこれを受けて
これらの薬の小児患者への投薬を制限していますが、禁止はしていません。

また、市販薬の大人用の鎮痛剤や解熱剤には
アスピリンを配合した物があり、うっかり風邪の子供に服用させるのは危険です。

子供に投薬する場合には保護者も薬の種類を必ず確認するようにしてください。

熱を下げる?下げない?

熱は身体の自己治癒機能なので心配する事はないと言われても、
子供が熱でだるそうにしていると親としては辛いものです。
つい、熱を下げてしまいたくなりますよね。

でもやはり解熱剤で
無理に熱を下げるのは却って危険なのでやめた方が良いでしょう。

昔ながらの方法で頭に氷嚢や氷枕、
最近で言えば冷えピタなどを使って頭部の熱だけ取ってあげると少し楽になると思います。

また、注意すべきが脱水症状で、
ぐったりしている場合は大体脱水症状と思って水分とミネラルを補給してあげましょう。


参照:http://item.rakuten.co.jp/

脱水症状には経口補水液がオススメです。
スポーツドリンクや果物などで水分補給しがちですが、
それは間違った補給の仕方です。
経口補水液はスポーツドリンクの3〜4倍の水分補給力があり、
失った栄養素を効率良く摂取できるのです。
OS-1の詳細はこちら

薬害のインフルエンザ脳症について取り上げましたが、
インフルエンザや風邪の時に薬を服用させなくても
インフルエンザ脳症になる事もあるかもしれません。

インフルエンザ脳症として厚生省が確定に使っている症状は意識障害です。
何か妄想を口走ったり暴れだした場合は
インフルエンザ脳症の可能性が高いと考えて、病院に緊急搬送するようにしましょう。