子供の病気とも思われている風疹ですが、
風疹は子供だけではなく大人も感染する病気です。
風疹自体の症状はそこまで重いものではないですが、
一番注意すべきは妊婦さんが風疹にかかること。
どうして妊婦さんが風疹にかかってはいけないのでしょうか?
また、予防法などはあるのでしょうか?
風疹とは?
まず風疹とはどういう病気なのかについて詳しくみていきましょう。
風疹は、風疹ウイルスというウイルスによる感染症です。
風疹ウイルスは14〜21日の潜伏期間の後、症状があらわれます。
症状としては、発熱と全身の発疹です。
発熱は高熱というよりは微熱程度で済むことも多く、発疹も3日程度でなくなります。
そのため、風疹は三日ばしかとも呼ばれています。
また、発熱や発疹の他に、耳の後ろあたりが腫れるのも風疹の特徴です。
子供がかかるようなイメージを持っていることも多いですが、
大人でも感染し発症すれば発熱・発疹・リンパの腫れだけではなく
関節炎が起きることもありますよ。
妊婦が風疹になると危険?
風疹の症状だけ見ればそこまで怖い病気でないように感じますが、
妊娠中の女性が風疹に関わると胎児に影響が出ることがわかっています。
特に妊娠初期の頃にママが風疹にかかってしまうと、
おなかの赤ちゃんが先天性風疹症候群になってしまうことがあります。
先天性風疹症候群とは、
風疹ウイルスが原因によって生まれてくる赤ちゃんに奇形が生じてしまうもの。
低出生体重だけではなく、
白内障・緑内障をはじめとする眼球への異常、
難聴や心臓に奇形を生じることもあります。
また、神経に障害を与えることもあるほどなのです。
妊娠2か月以内の妊娠初期のママが風疹にかかってしまうと、
こういった奇形を2つ以上もって赤ちゃんが生まれてくる確率が高いのです。
もちろん、妊娠2か月をこえていたとしても、
妊娠3〜5か月の頃に風疹になると赤ちゃんが難聴で生まれてくることが多いようです。
もちろんそれだけではなく、
様々な症状が胎児のときから生まれてからも見られることから、
特に妊娠中の女性は風疹に気を付けなければいけないのです。
風疹が妊婦(妊娠16週以内)に感染してしまうと、胎児に先天性風疹症候群を生じることがあるため、注意が必要だ。母体に感染した風疹ウイルスが胎盤を通して胎児に感染することにより、新生児に先天性白内障・難聴・心奇形などが生じてしまう。
— フィリップ (@double_kangobot) January 7, 2016
風疹の免疫が消えることがある
風疹は一度感染すれば、体内で風疹ウイルスに対して抗体が出来るので
2度はかからないものと思われています。
ですが、それは絶対ではありません。
子供の時に風疹に感染していても、
風疹の免疫が消えてしまうことがあるのです。
もちろん一度感染していて風疹の免疫が残っている場合もありますが、
消えてしまっている場合もあるので、
妊娠した場合「子供の時風疹にかかったから安心」
というわけではないということだけは覚えておかなければいけません。
基本的に妊娠すれば妊婦検診のひとつに風疹抗体検査があるので
そこで調べることができますが、
妊娠したら風疹にかかったことがある人もそうでない人も
風疹には気を付けなければいけません。
これは小さいころに予防接種をしていたとしても同じことです。
【bot 予防接種】
イベントやデモ、満員の通勤列車にも言えますが…
最低限…1風疹 2麻疹 3おたふく 4水疱瘡の抗体…
知らずに妊婦に移し、胎児が障害や病気を持って生まれることも…。
一度かかってる…ではなく、免疫は消失します。#集団予防 #MRワクチン #予防接種— 優真ゆうま@風疹麻疹予防接種義務化して… (@aozola_ippai) January 6, 2016
風疹予防法
風疹は一度感染していたとしても免疫が消えてしまうことがあるからこそ、
風疹に感染して一番怖い妊婦さんは風疹への予防法を知っておく必要があります。
では、風疹を予防する方法はあるのでしょうか?
人ごみを避ける
まず一番大切なのは、風疹に感染するリスクを回避することです。
風疹ウイルスに感染しないためには、無駄な人ごみを避けることです。
なぜなら、風疹ウイルスは飛沫で感染するため、
人ごみでウイルスを保持した
人の咳やくしゃみなどで簡単に感染してしまいます。
通勤などどうしても人ごみいかなければいけないことはありますが、
無駄な外出などで人ごみの中に入っていかないようにしましょう。
マスクをする
通勤や病院への通院などどうしても人ごみへいかなければいけないことはありますよね。
そんな時は、マスクを必ずするというのが大切。
すでにご紹介の通り風疹ウイルスは飛沫感染をするため、
マスクをすることで感染のリスクを下げることができます。
ウイルスや花粉のカット率が高いマスクであれば
予防効果も高まりますよ♪
うがい手洗い
当たり前ですが、帰宅したら必ずうがいや手洗いを徹底しましょう。
万が一手などにウイルスがついていても手を洗えば予防することにつながります。
洗面所やキッチンに置いておくことで毎日の習慣にし、
風疹だけでなく、風邪やインフルエンザの対策にもなります。
まとめ
風疹は子供の病気。
と思われがちですが、大人も感染しますし
何より妊婦さんが感染すればお腹の中の赤ちゃんに
重大な障害を与えてしまう可能性があります。
その可能性は妊娠初期の場合かなり高くなるため、
風疹に気を付けるようにしましょう。
一度感染してしても免疫が消えてしまうことがあるため、
どんな妊婦さんも風疹に注意が必要です。
人ごみを避け、マスクをつけるなど風疹にかからないような工夫をしましょうね。