女性の大敵である、冷え性のシーズンが到来しています。
冷え性は、百害あって一利なしと言われるほど、身体には悪い状態です。

この冷え性の原因には様々ありますが、
その中には、塩分不足のせいだという説が存在するようです。

今回は、冷え性と塩分の関係について、考えてみましょう。

東洋医学では、塩は陽性食品とされている

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健康のためには減塩をしましょう、
料理は薄味に慣れましょうという言葉を世間の色々なところで目にします。

これではまるで、塩は人間の敵かのような扱いですよね。

実はそうではなく、人の身体にとって塩分はなくてはならないもの。
確かに摂り過ぎは良くありませんが、不足も同じくらい良くないものなのです。

特に、東洋医学の世界では食塩は陽性食品に位置づけられ、
身体を温める食べ物だという認識があります。
食塩は、数ある陽性食品の中でも「極陽性」、
つまり、きわめて陽の性質が高いものだと考えられているのです。

この東洋医学の考え方だと、
確かに減塩しすぎると身体が冷えるという意見も、もっともと思えます。

Twitterでは、こんなツイートも見られました。


このように、塩分が少ないと冷え性に良くないという研究成果もあるようですね。

むくみは冷えを呼ぶ

しかし、ながら、塩分過多のせいで冷えるという説も存在します。
その理屈は、以下のようなものです。

塩分過多となると、身体が水分を溜め込むようになり、冷えやすくなります。

これは、水太りに悩む人なら、
体感的に理解されていることと思います。

確かに、塩分を摂りすぎると、
体内の水の流れが滞り、老廃物が溜まり、むくみの原因となります。

身体に水分が多いと、割合的に筋肉が少なくなるため、
筋肉がいくら熱を作り出しても身体を温められず、冷え性になります。

また、逆に、身体を冷やすと循環が悪くなり
ますますむくむこととなるので、
むくむと冷える、冷えるとむくむ……の繰り返しを呼ぶことになります。

ダジャレではありませんが、
循環が悪いことによって悪循環を生じることになるわけですね。

ですから、身体がむくむほどの塩分摂取は、
冷え性のためには逆に良くないということになります。

冷えないためには、循環を良くすることが大切

だからと言って、塩分を摂ることが
冷え性に良くないということではないのです。
冷え性改善に重要なのは、循環を良くすること。

適度な循環を維持するためには、
塩分、つまりナトリウムとカリウムをバランス良く摂取することが大切です。

ナトリウムとカリウムは互いに作用し合い、
体内の水分の調節や、血圧の調整を行う無機質です。

これらのバランスが崩れると身体がむくんだり、高血圧になったり、
逆に低血圧になったりします。
また、循環が悪くなり、身体を冷やす原因にもなり得ます。

ですから、冷え性改善のためには、
食塩(ナトリウム)の摂取だけを意識するのではなく、
カリウムが不足しないように気を付けることも大切だということですね。

成人女性は、塩分は一日7g以下、
カリウムは2600mg以上を目標摂取量として定められています。

ただ、腎臓病を患っている人は、
この限りではないので、お医者さんと相談しましょう。

まとめ

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いかがでしたか?
冷え性と塩分、そしてカリウムの関係についてご説明しました。

何かと悪者にされがちな塩分ですが、
適量を守れば身体に悪いことなんてありません。
しかも、不足のせいで冷え性になる恐れがあるとなると、
何でも減塩、減塩の食生活は、必ずしも良いとは言えないものです。

もちろん、塩分の不足だけではなく、
塩分過多も冷え性の重要な原因の一つですから、
一日の目標摂取量を守ることが大切なのです。

そしてカリウムが不足しないようにし、
身体のカリウム・ナトリウムバランスを
正常に保っていれば、循環の良さを維持でき、
冷え性を遠ざけられるでしょう。

カリウムは健康な人が食品から摂る分には、
摂り過ぎになる前に体外に排出されるようにできています。
ですから、カリウム豊富な野菜などをしっかり食べて、
カリウム補給も怠らないようにしましょう。

最後に、塩に少しこだわってみるのもオススメです。

天然塩と食卓塩は栄養素がぜんぜん違います。
精製されて栄養素が偏っている食卓塩、
天然塩はカリウムはもちろん、カルシウム、マグネシウム等
嬉しい栄養素がたくさん含まれています。

これなら少し塩分を摂りすぎてしまったとしても
他の栄養素も摂れてるので悪い気はしないですよね。
それでも、塩分の摂りすぎには十分注意してくださいね。