ヘルパンギーナは、乳幼児によく発症する病気で、
口内に水疱が出来たり炎症が起こったりする急性ウイルス性咽頭炎です。
この病気に罹ると、乳幼児は口の中が痛いので
ものを食べたり哺乳をしたりといった事を嫌がるようになります。
丁度1~2歳の断乳時期にかかる子供が多いので、
これを契機に断乳へと繋げようとするお母さんもいらっしゃるようですが、
病中病後のお子さんにとっては
病気によるストレスの上に断乳のストレスを重ねる事になり、
やはり便乗するのは避けた方が良いのではないかと思われます。
ヘルパンギーナとは
ヘルパンギーナはウイルス性の病気で、
2日〜4日の潜伏期間を経て発症します。
主な病状としては口内に水疱が出来て、それが破れ、
その部分が腫れて疼痛に襲われます。
また熱が38度〜40度も出て、それが1日〜3日ぐらい続きます。
発症する年齢が5歳以下が90%と、極端に乳幼児に多い病気で、
更にその年令も1歳前後に集中しています。
この病気にかかると痛みから不機嫌になり、
口の中が痛いので哺乳や食事を嫌がるようになります。
発熱自体は3日前後で下がりますが、口内の腫れはその後少し続き、
発症中は特に脱水症状に注意する必要があります。
口に含ませてあげてくださいね。
ただの水よりも、失われた水分や電解質を補給しやすいです。
ただ、特に後遺症などのある病気ではないので、
治ってしまえば心配する事はありません。
治療法としては対症療法になり、
主に脱水症症状や熱や痛みに対する治療のみで、
合併症を注意する以外は特別な治療は必要ありません。
ヘルパンギーナについてはこちらの記事でも詳しく説明しています。
乳幼児の断乳はいつごろ?
大体の目安として歩けるようになれば断乳しても大丈夫と言われていますが、
最低限1歳ぐらいまでは母乳を与えてあげるべきと言われています。
また、自然断乳の場合は
3歳ぐらいまで母乳を与えていたという例もあるようです。
子供の健康の観点から言うと、
離乳食としてカルシウムの入った食事を摂れるようになるまでは
母乳を続けた方が良いとされています。
母乳には免疫作用もありますので、
あまり早々に切り上げるべきではないでしょう。
ただ、近年ではお母さんの仕事の都合などで、
なかなか母乳を続けられない場合もあるようですが、
前述したように、1歳ぐらいまではなるべくあげるようにしてあげて欲しい所です。
断乳の際は、大体一ヶ月ぐらい前から準備を始めると良いと言われています。
子供に母乳から離れる事を言い聞かせてから行ってください。
夜に何度も起きてた娘が卒乳した途端に朝まで起きなくなった事を思うと、息子もいっそ断乳すべきかとずっと悩んでいる。頻繁に目覚めてよく眠れていないのか、朝方に眠りが深くなり起床時間にすっきり起きられない様子が多々見受けられる
— らくだ (@rakudakobu) October 19, 2016
卒乳まで待てなくてごめんね。いろんなとこで断乳卒乳の記事とかみてきたけど、やっぱり辛いな。泣きつかれて眠った娘の横で涙する。しばらく頑張ろう。家族で乗り越えよう。深夜勝手に飲まれる対策にブラつけて寝よう。
— ラフランス (@LaFrance201507) October 19, 2016
https://twitter.com/chikoyan74/status/788909131587473408
断乳に成功すると、赤ちゃんは早く寝てくれたり
長く寝てくれたりする子がほとんどなので
ママの体力の負担も減らせるのです(*^^*)
断乳は母子ともに健康な時に
断乳はお互いに納得をして行うようにしましょう。
子供からしてみれば、今までメインだった食事であり、
精神安定剤だった物とお別れする事になるのです。
納得出来ないと精神が不安定になってしまいます。
そして、お母さんも断乳を決めたら妥協しないようにしましょう。
もし、断乳後にまた母乳に戻ってしまったら、
すぐにまた断乳に挑戦するような事は避けてください。
子供からすれば断乳は辛い事なので、とても負担になってしまいます。
断乳の際は、寝る前など何かで気を紛らわせる事が大切です。
歌を歌ってあげたり、お話をしてあげたり、体を優しくさすってあげたり、
スキンシップを多くとってあげましょう。
今回のお題である、ヘルパンギーナで口が痛くて母乳が飲めない時に
丁度良いからと断乳するのはやはり避けた方が良いでしょう。
病後には特に栄養補給が必要ですし、辛い思いをしたのですから、
しばらくは精神的な負担を掛けない方が良いからです。
ヘルパンギーナについてはこちらの記事もご参考に(*^^*)
乳幼児に学ぶ事
乳幼児はまだ自分の意思をはっきりと伝える事が出来ません。
その為、泣いたりぐずったりするのですが、
その認識は、成長した私達大人とは違う視点で世界を捉えています。
幼い子供にとっては、お母さんは世界の中心であり、
自分の体の状態はなにかもどかしいものでしょう。
お腹が空いたり、排泄をしたり、眠かったり、痛かったりする事は、
本人の意思と関係のない所で発生する事で、
それがどうして起こるのか理解する事は出来ません。
その為、ぐずったり泣いたりするのです。
でも、そこにお母さんがいてくれるので、きっと大丈夫だと安心していられます。
幼い子供にとって、お母さんが判断の基準という訳です。
そんな幼い子供と接する事で、
私達も、相手が何を望んでいるかを察する力を与えられます。
そして生きるという事の力強さを学ばせてもらうのです。
失敗する事もあるでしょうが、それも勉強です。
子供と一緒に沢山学んで、成長させてもらいましょう。