急激な病状の進行、時に死にも至る劇症1型糖尿病の発症原因は、
エテロウイルスによる感染です。

聞きなれないエンテロウイルスとは、どのようなウイルスなのでしょうか?

原因や症状、治療法まで徹底解析!

劇症1型糖尿病とは?

2015-06-23b

糖尿病には、インスリンが分泌されなくなる為に起こる1型糖尿病と、
生活習慣病が原因で発症する2型糖尿病とに分かれます。

殆どの糖尿病は2型糖尿病で、
1型糖尿病は糖尿病全体の約5%程度の割合です。

1型糖尿病は、多くは子供が発症するのが特徴です。

子供の発症が多い1型糖尿病の中に、
大人なって(平均発症年齢40歳前後)急激に発症して
病状が進行する劇症型の糖尿病があります。

この劇症型の糖尿病を劇症1型糖尿病と云います。
糖尿病は、元来病状の発症・進行がゆっくりとしています。

しかし、劇症1型糖尿病では、健康体であった人が、
急に発症して一週間ほどで急激に症状が進み重症化します。

早期に発見し、適切な治療が行われない場合、
最悪死に至る病気です。

こちらの動画でも糖尿病についてわかりやすく説明してくれています(*^^*)

劇症1型糖尿病の症状

糖尿病の兆候は全くなく、突然発症します。
発症後、数日~1週間で膵臓にある
インスリンを分泌するβ細胞が死滅してしまいます。

発症前に、風邪の様な症状や
倦怠感・吐き気・下痢・腹痛などの症状がみられます。

大きな特徴として、喉が異常に乾きます
(一晩で2リットル以上も水を飲む事もあります)

尿量が大幅に増え、強い倦怠感を感じます。
発症時に、病院に受診して風邪や胃腸炎などと言われ
帰宅後に死亡した例もあります。

医師の診断を鵜呑みにせずに、体調が悪化する場合は、
劇症1型糖尿病の可能性がありますので、
出来るだけ早く大きな総合病院で再度診察して貰って下さい。

劇症1型糖尿病の原因

急激な血糖値の上昇から、昏睡状態に陥る劇症1型糖尿病は、
膵臓がウイルスに感染することから起こる、過剰な免疫反応が原因です。

ウイルスの侵入を防ごうとして、膵臓から分泌された物質が、
免疫細胞の一種を過剰に活性化させてしまい、
その結果膵臓のインスリンを作る細胞であるβ細胞自体が、
急激に破壊されて起こります。

原因とされているウイルスはエンテロウイルスです。

エンテロウイルスとは?

エンテロウイルスという名前のウイルスを知らない方がほとんどだと思います。
実は、夏から秋に掛けて発症する、手足口病
ヘルパルギーナと云った夏風邪を起こすウイルスがエンテロウイルスです。

エンテロウイルスは腸で増殖するウイルスの総称で、
夏を中心に5月~10月に感染症を流行させます。

エンテロウイルスに感染した場合、発熱や夏風邪等、
皮膚や粘膜の発疹、嘔吐下痢・腹痛、急性出血性結膜炎の症状が出ます。

夏にかかる胃腸風邪も、エンテロウイルスによるものである可能性が高いです。

こちらの記事でエンテロウイルスについて詳しく説明しています

一度の感染では、劇症1型糖尿病にはなりません

エンテロウイルスによる感染症状は、
子供の頃に誰でもが経験したことがあると思います。

つまり、とてもポピュラーなウイルスであり、感染症であると云う事です。
劇症1型糖尿病患者は
繰り返しエンテロウイルスに感染していたことが判明しています。

つまり、免疫機能が低下してウイルスや
細菌に感染しやすい状態の易感染性(いかんせんせい)により、
再三のエンテロウイルスへの感染の結果、
劇症1型糖尿病が発症したとされています。

劇症1型糖尿病の治療法

急性期には、インスリン欠乏により起こる、高血糖、脱水症状・意識障害、
昏睡・ショック症状等の合併状態であるケトアシードシスに対して、
輸液やインスリンの投与が必須になります。

重症化すると、呼吸や循環器の救急的管理も必要です。
急性期から回復後には、
食事療法・運動療法・インスリン治療などの自己管理が必要になります。

糖尿病については、こちらの記事もご参考に(*^^*)

まとめ

2015-06-23c

劇症1型糖尿病の年間発症者数は300人程度と、多くはありませんが、
短時間で命を落とす可能性のある恐い病気です。

たかが風邪と思わずに、強い倦怠感や喉の渇き等がある場合には、
もしかしたら劇症1型糖尿病かもと疑って、病院に行って下さい。

残念ながら、現段階では予防法治療法もない病気ですが、
ウイルスが原因ですので、ワクチンが開発されて
予防できるように一日も早くなって欲しい物です。

ワクチンができるまでは、ウイルスをよせつけないことが大事です。
マスクをしたり手洗いうがいは欠かさずに。
それに加えて消毒をして徹底的にウイルス予防をしましょうね。