普段からパソコンやスマートフォンと長時間にらめっこすることの多い現代社会のみなさん。
最近まぶたがなんだかピクピクするな?目がショボショボするな?
なんてことはありませんか?ただのドライアイだから大丈夫ですって?
それはもしかしたら眼瞼痙攣という、怖い病気かもしれません。
眼瞼痙攣って?
眼瞼痙攣(がんけんけいれん)とは、
自分の意思とは関係なくまぶたの筋肉が収縮することで痙攣をおこすことです。
初期症状としては、目の乾き、目がショボショボするなど
ドライアイに似た症状が見られたり、まぶたの筋肉がピクピクする、などがあげられます。
症状は両目に出ることがほとんどですが、左右で程度にばらつきが出ることもあります。
眼瞼痙攣は、ひどくなるとまぶたの筋肉が上手く使えず、
頻繁にまぶたが下がってくる感じがしたり、目を開いていられなくなることもあります。
眼瞼痙攣の症状が急にひどくなることは少ないですが、放置していても自然治癒することは少ないです。
初期症状をドライアイだと勘違いしたり、症状が出ても放っておくと、
日常生活に支障をきたすレベルに悪化することもあるのです。
https://twitter.com/_uuu_111/status/848841831106306050
最初はこのような違和感から始まるようですね。
ボトックス治療について
ボトックス治療とは、ボツリヌス毒素という、
痙攣を抑える作用のある毒素を、痙攣しているまぶたの筋肉に注射し対処する治療法です。
注射の効果は3〜4カ月の間続きます。
そして、効果の切れた段階で再び注射をするというものです。
ボトックス注射の安全性についてですが、やはり多少の副作用はあります。
具体的には、痙攣を抑えるというボツリヌス毒素の作用により、
治療後には注射したあたりの筋肉の力が弱くなりすぎて、瞼を閉じるのが難しくなったり、
視界がぼやけたり、二重に見えたり、目元の筋肉のゆるみから、表情が少し変わってしまうこともあります。
しかし、これらの副作用はあくまで薬の効きすぎが原因ですので、
注射から時間が経ち、注射の効果が薄れるにつれ、これらの副作用はなくなってきます。
なので、ボトックス注射は比較的安全性の高い治療法と言えるでしょう。
漢方
そうはいっても注射はこわい!という方にはボトックスよりもお手軽な治療法としては
漢方も有効です。今回はその中のいくつかを紹介していきます。
昨日病院で「抑肝散」なる漢方を処方されて今日から飲んでる。眼瞼痙攣に効くそうだが、さて。
— あか☆ねこ (@Aka_neko) March 5, 2011
加味逍遥散
眼瞼痙攣の原因の1つとして、精神的なストレスがあげられます。ストレスにより「肝」での「気」の流れが滞ると、そのせいでまぶたが痙攣をおこすことがあります。
このような場合には、滞った気のながれを促す漢方薬が効果的です。
四物湯
肝に蓄えられている血液が不足していると、栄養不足により目に影響が出ることがあります。そのため、血の不足を解消し、肝の働きを正常にする作用をもつこの漢方が効果的です。
「肝気うっ滞」が同時にある場合は、加味逍遥散と合わせて服用することもあります。
また、ツボを刺激して軽減する方法もあります。
耳の後ろに指がすっぽり入る場所があると思います。
こちらが目の痙攣に効果的なツボです。
まとめ
眼瞼痙攣は自分の意思とは関係なくまぶたなどがピクピクと痙攣する病気のことです。
ただの疲れ目と思いがちですが、重度なものになると、
瞼を開けていられなくなったりと、日常生活に大きく支障を及ぼす可能性があります。
痙攣をおさえるために、ボトックス注射という方法をとることが一般的です。
この注射は筋肉に作用し痙攣を抑えるものなので、
一時的にまぶたが閉じにくくなったり、表情に変化が出ることもあります。
しかし、注射の効力が薄まればそれらの副作用も消えます。
注射の他にも、薬局で手に入る漢方もオススメです。
まぶたの痙攣がストレスに起因している場合は、肝の働きを整える加味逍遥散や四物湯がオススメです。