2015年の夏に国内で渡航経験なしのデングウイルス感染者が報告されました。
公園を封鎖して殺虫剤を散布したりと物々しい騒ぎになりましたが、
そもそもデングウイルスは感染しても無症状保菌者がほとんどとされている感染症です。

つまり感染していても症状が出ていない方がいる可能性もあるのです。

デングウイルスとは?

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デングウイルスは主にアジアや中東、アフリカ、中南米、
オセアニアなどで流行している感染症の原因ウイルスで、その感染症をデング熱と呼んでいます。

ネッタイシマカ、ヒトスジシマカという蚊が媒介主となっていて、
このデングウイルスを保菌している蚊に刺される事で感染します。

発症する場合の潜伏期間は1週間前後とされていて、
発熱や頭痛、筋肉痛や皮膚の発疹などが症状として現れます。

そしてその中の一部がショック症状や歯茎からの出血や血尿、血便などの
出血症状を発症して重篤化するというのがデング熱の特徴です。

一方でデングウイルスに感染して発症する確率は10%から50%とされていて、
なんと最高で9割の保菌者が無症状のままデングウイルスを保持したままでいるという事になります。

この為、2015年の感染者発見も発症者が発見されただけであり、
感染していても発症していない方もいる可能性があるのです。

デングウイルスはなぜ重篤化するのか?

本来デングウイルスの感染症は一般的な風邪と同じように
1週間前後で自然回復するという病気です。
しかし、デングウイルスが恐れられているのは発症者の内の1%から5%が重篤化して
命の危険に及ぶ可能性のある状態に陥るからです。

ですがこの重篤化した場合も現在ではきちんとした診断と治療を行えば
致死率は1%未満になるとされていて、
適切な治療さえ行えればそこまで恐れる事のない病気であるとされています。

また、この重篤化の引き金は2度目の感染ではないかと言われています。
実はデングウイルスには4種類の血清型があり、重篤化した患者の約9割が
この中の異なる2種類に間を置いて感染していたのです。

しかし、3種類目、4種類目となると逆に症状が軽くなる傾向にあるとの報告もあり、
詳しいメカニズムの解明が待たれる所でしょう。
現在デングウイルス感染症に対する治療薬は無く、
感染発症した場合は対症療法で治療が行われる事になります。

デングウイルスの無症状保菌者からの感染はある?

デングウイルスは人から人へはまず感染しないウイルスです。
しかし、デングウイルスの保菌者の血を吸ったネッタイシマカやヒトスジシマカは
その血液から感染し、生涯デングウイルスを保菌した感染源、キャリアとなります。

日本にはネッタイシマカは生息していませんが、
ヒトスジシマカは全国に生息していてネッタイシマカ程ではありませんが、感染源に成り得ます。

つまり無症状の保菌者から蚊に感染して
その感染源となった蚊に刺された方が次の感染者となるという事は十分ありえるのです。

しかし、このヒトスジシマカは越冬しない蚊なので
翌年にウイルスを持ち越す事は出来ないと言われています。
2015年のデングウイルス感染での調査では徹底的な駆除の結果、
デングウイルスを保持していた蚊は死滅したと判断されました。


ヒトスジシマカは卵で越冬する蚊ですが、
卵でウイルスを越冬したという報告は今の所日本国内では無いとの事です。

デングウイルスの感染を避ける為に

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デングウイルスに感染しない為にはヒトスジシマカに刺されないという事が大切です。
私達はどの蚊がウイルスに感染している蚊か見分ける事が出来ません。

そのため、どの蚊にでも刺されない事が大前提という事になります。
日陰やヤブなどに踏み込まない、踏み込む時には長袖長ズボンを心がける、
虫よけスプレーなどを活用するなどの準備が大切と言えるでしょう。


参照:http://item.rakuten.co.jp/

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また、ヒトスジシマカは古タイヤの中の水たまりや
庭やベランダの植木鉢の受け皿に溜まった水などで繁殖するとされていて、
そういった繁殖場所を減らすのも有効な方法と言えます。

デングウイルスは重篤化すると恐ろしい病気ですが、そのほとんどは発症せず、
重篤化しても適切な治療により死に至る事はほぼ無くなっています。
むやみにおそれずに早めの対処や治療で対応するようにしてください。