夏風邪の原因菌の一種であるコクサッキーウイルスは、手足口病を引き起こします。
実は、このコクサッキーウイルスが原因の手足口病は、
後遺症としてが剥がれてしまうというのです。

そこで、コクサッキーウイルスとは何なのか、
なぜ爪が剥がれ落ちるのかについて説明していきたいと思います。

コクサッキーウイルスについて

コクサッキーウイルスは、
ピコルナウイルス群の小さな球状のRNAウイルスであり腸管系ウイルスの代表的な存在です。

アメリカでポリオが流行した1948年に、
ニューヨーク州のコクサッキーで最初に見つけられたことから、この名が付けられました。

A群とB群の2つの群に分けられていて、
さらにA群は24型、B群は6型に分けられます。

A群は、肝炎や気道疾患、ギランバレー症候群、心筋炎、心嚢炎、ヘルパンギーナ
発疹性疾患、無菌性髄膜炎、リンパ結節性咽頭炎を引き起こし
B群は、気道症候群や心筋炎、心嚢炎、発疹性疾患、無菌性髄膜炎、流行性筋痛症を招く原因となります。

これらの感染症は、特に夏から秋にかけて大流行します。

また、主に呼吸器系で発症しますが、
まれに体内の神経などに感染すると肋間神経痛などを起こすことがあります。

手足口病の後遺症『爪甲脱落症』とは?

2011年の夏、コクサッキーウイルスA6(CVA6)による手足口病が
これまでにないほど大流行したのをご存知でしょうか。

手足口病とは、乳幼児などの小児に多く見られる病気で、発
熱や口の中の痛み、水疱状の発疹が特徴的な症状になります。

見た目から水疱瘡と間違えやすいですが、
手足口病の場合免疫が付かないため大人でも感染しますし、
急性脳炎で死亡するケースもあるほどの恐ろしい病気です。

手足口病についてこちらの動画で詳しく説明されているので、ぜひご覧ください。

しかし、コクサッキーウイルスA6(CVA6)で起こる手足口病は『新型手足口病』と
呼ばれていて、一般的な手足口病では起こらない爪甲脱落症という後遺症が現れます。

この爪甲脱落症は、手足口病の症状が重度の場合に良く見られ、
発症から1〜2か月経過した頃に爪の色がや変形したり、
黄色く変色したり、爪が根元部分から浮き上がって脱落してしまうのです。

これは、コクサッキーウイルスが爪の根元に感染ことで、
爪を生成する工程に支障が生じてしまうことから起こる現象になります。

爪が剥がれた時の対処法

いきなり爪が剥がれ落ちると非常に驚かれるかもしれませんが
手足口病による爪甲脱落症の場合、特別な治療は必要ありません。

剥がれた爪には新しい爪が出来ているので、
出血や痛みもありませんし一か月ほどかけて自然と元の状態に戻っていきます。

もし、痛みや違和感があるなら、子供の場合だと小児科へ、
大人の場合には皮膚科へ行き、症状を和らげる薬を出してもらいましょう。

何もしなくても治るとは言っても、
子供の爪が剥がれている状態を放っておくのも心配ですよね。

そんな時には、クリームなどを塗って爪を保湿してあげるようにしましょう。

大人も子供も使えるベビークリームがオススメですよ。

余談ですが、この時に剥がれ落ちた爪には
コクサッキーウイルスが存在することが判明しています。

爪を触った後は丁寧に手洗いをするなど、
感染を広げないように注意してください。

まとめ

今回は、コクサッキーウイルスに感染すると、
爪が剥がれ落ちる爪甲脱落症を後遺症として引き起こすということについて、
詳しく説明してきました。

手足口病は、よく幼稚園や保育園などで流行しやすい病気として知っていましたが
爪にまで感染して、剥がれ落ちるということを知って、とても驚かされました。

大人の場合は自分で対処できますが、
まだ小さな子供の爪が剥がれてしまうのは衝撃的ですし、非常に可哀想ですよね。


この爪甲脱落症の発症頻度は、
コクサッキーウイルスに感染した人の約18%と言われていて、
必ず爪が剥がれてしまうわけではなく、手足口病になったら
絶対に爪が剥がれるということではありませんので、安心してくださいね。

また、爪が剥がれ落ちても、
そこから菌が入ったり爪の形が変になったり
しませんので、落ち着いて対応してあげましょう。