花粉症大国である日本には、実は蓄膿症を患っている人が少なくありません。
その中には、命に関わる病気ではないため病院にかからず放置している人もたくさんいるようです。

でも、蓄膿症は口臭の原因にもなる病気ですから、早くに治しておくに越したことはありません。
今回は、蓄膿症とその薬、副作用についてご説明します。

蓄膿症の原因、症状

蓄膿症は、鼻の奥の空洞「副鼻腔」が細菌やウイルスに感染して炎症を起こし、
膿を溜め込んでしまう病気です。

原因は様々で、風邪や咽頭炎の炎症が副鼻腔まで広がってしまったり、
花粉症の鼻水が流れ込んでしまったりなどがあります。
また、綿棒を鼻の奥に入れすぎたり、異物が入り込んでしまうことでも起こります。

蓄膿症の原因はそれだけではありません。
奥歯の根っこは頬にある副鼻腔に近いため、奥歯の虫歯から副鼻腔が炎症を起こして蓄膿症になることもあるのです。

症状はドロッとした黄色い鼻水がたくさん出る、それによって起こる鼻詰まり、
頭痛、頭重感、嗅覚の異常などが挙げられます。

この蓄膿症を放っておくと、鼻の粘膜が肥大して「鼻茸」ができたり、
鼻詰まりと鼻水の細菌感染から中耳炎を引き起こしたりするため、油断は大敵です。

蓄膿症患者の割合は?

日本における蓄膿症を患っている人の割合は、
成人(20歳~69歳)の場合で16%ほどになるそうです。
10人に1~2人が蓄膿症と考えると、そう多くないかな?という印象を受けますよね。

でも、そもそも耳鼻科にかかる機会が無く、
自分が蓄膿症だという自覚が無い人も含めると、数値はこれよりもグッと上がると言われています。

また、「蓄膿症がある」と答えた人のうち、ほぼ半分が20~30代の若者で、
40代で19%、50代で16.5%、60代で14%だそうです。
高齢になればなるほど多そうなイメージの蓄膿症ですが、意外にも若い人に多いという結果でした。

でも、これはやはり高齢になるほど「隠れ蓄膿症」が多くなることや、
若い人は口臭への意識が高いことも影響していると考えられますね。

ところで、「肥満だと蓄膿症になりやすい」という説がありますが、
これはデマだと考えた方が良さそうですね。

肥満体形だと顔のお肉で鼻が詰まりやすくなったりしますが、蓄膿症とは直接的な因果関係は無いそうです。

蓄膿症の薬とその副作用

耳鼻科で出される蓄膿症の薬は、マクロライド系の抗生物質がメインとなり、
症状によって鼻水の切れを良くする薬や抗アレルギー薬が処方されます。

抗生物質と言えば、気になるのは副作用ですよね。
マクロライド系抗生物質の副作用には、吐き気、胃痛、下痢などがあります。

また、まれなケースですが、湿疹が出ることもあるようです。

マクロライド系抗生物質の中で、これらの副作用が少ないものとしては、
「エリスロシン」、「エリスロシンドライシロップ」があります。

ですが、どんな薬でも全く副作用が無いものはありませんので、ある程度は覚悟しておいた方が良いでしょう。

蓄膿症についてはこちらの記事もご参考に!

蓄膿症の薬で太る?

ところで、「蓄膿症の薬は太る」という噂がありますね。
花粉症やアレルギー性鼻炎が原因で蓄膿症になっている場合は、抗アレルギー薬も処方されることがあります。

この抗アレルギー薬には「抗ヒスタミン剤」というものがあるのですが、
抗ヒスタミン剤と言えば、眠くなることで有名ですが、この薬の副作用の中に「食欲増進」があります。

これは、薬の副作用で満腹中枢が刺激を受けにくくることから来るそうです。
つまり、お腹一杯になりにくくなって食べ過ぎてしまうということですね。

眠気などは抗えない副作用ですが、食欲は自分の意志で抑えられます。
満腹感を感じなくても、いつもと同じ量の食事を摂るように心がけて、食べ過ぎを防ぎましょう。

薬なしで治す方法はあるの?

実は、蓄膿症を薬なしで治すことは難しいそうです。
副鼻腔炎が慢性化する前なら自然治癒力で治せることもありますが、
慢性化してしまうと耳鼻科での投薬治療や膿の吸引をしなければ完治は見込めないのだとか。


↑このように、自然治癒を待っても治らなかったという人が多数です。

症状を和らげるなら鼻うがいが蓄膿症に効果的と言われています。

専用のポットやコップなどに生理食塩水を作り、それを鼻に流し込み、鼻の中を洗うのです。
芸能人などが風邪などの予防に行っている健康法として一時話題になりました。

どうしても自力で治したいからと食事や生活習慣で体調管理しても、
一旦良くなったと思ったら再発する、を繰り返すようになるのがほとんどなので、
面倒がらずに病院に行き、悪化する前にさくっと薬で治してしまうのが一番のようです。

もし、自分でも何かしたい!という人は、病院での治療に加え、栄養や休養をとって免疫力を上げて、
なるべく炎症を抑えられるように働きかけると良いでしょう。

ストレスも適度に解消して、喫煙や過度の飲酒もやめるようにするとより治りが早まりそうです。
とにかく、蓄膿症を悪化させずにスムーズに治すには、病院や薬+健康的な生活習慣が大切です。