カンピロバクターは食中毒として有名な菌で、
発熱や腹痛、下痢を引き起こします。

数日症状が続いた後、症状が収まったら
後に続くような事は滅多にありませんが、
ただし、下半身の筋肉痛や喉の痛みなどが現れた場合は注意が必要です。

ギランバレー症候群に移行して、
下半身の麻痺や喉の麻痺などが発生する場合があります。

カンピロバクターとは?

2016-02-04b-2

カンピロバクターは昔から家畜に感染する菌として注目されていた菌で、
その中のカンピロバクター・ジェジュニとカンピロバクター・コリが主に人間に感染する菌として知られています。

カンピロバクターは家畜の腸に寄生する菌で、その排泄物や生肉などを通して感染します。

カンピロバクターは酸素の少ない環境を好む菌なので体内で増殖する性質があります。

カンピロバクターが感染すると一週間以内、
平均で3日程度で発症し、熱や腹痛、下痢を引き起こします。
初期症状は風邪と良く似ている為、風邪と間違われる場合が多いようです。

完治に掛かる日数は人によって違いますが、
大体数日で完治して後を引く事はほとんどありません。

しかし、長引く場合は本来の症状以上の各所の炎症を起こす事があり、
更に発症した後の症状は抵抗力の弱い者程酷く、
子供が感染すると重症化する場合もあるので注意が必要です。

カンピロバクターの感染源としては生の鶏肉が多く報告されているというデータがあり、
お店屋さんの鳥刺しや学校の調理実習などに対して注意が喚起されています。

カンピロバクター感染の経路に鶏肉が多い理由

カンピロバクターは大体の家畜の腸内に存在しています。
しかも鶏にとってはカンピロバクターが腸内にいる事は異常事態ではありません。

鶏は一度に処理される数も多く個別に検査も出来ない為、
保菌鶏も健康な鶏として処理されてしまい、菌が付着したまま流通に乗ってしまいます。

東京都福祉保健局によると、
調査の結果、市販されている鶏肉の実に4割から6割に
カンピロバクターが付着しているという驚くべき結果が出ているようです。

つまり鶏肉は基本的に生や半生で食べてはいけないのです。
また、見落とされがちなのが生の鶏肉に触れたトングなどの調理器具で、
同じ器具で生食用の野菜などを触ったり切ったりするのは避けましょう。

割合から考えると、ほとんどの鶏肉に
カンピロバクターが付着していると考えで丁度いいと思われます。
新鮮だから、お店で処理してあるからと、安易に生に近い鶏肉を食べないようにしましょう。
6割はあまりにも勝率の低い賭けです。

お肉を調理した後の食器や調理器具、ふきんなどは必ず、殺菌消毒をしましょう。
除菌効果のある洗剤などもあります。

洗い物をした後に、つけ置きしておくだけなので手間もなく、お手軽ですね。

ギランバレー症候群とは

ギランバレー症候群とは、突然四肢の筋力低下を引き起こす病気で、
はっきりとした原因はまだ判明していませんが、
この症状が現れる1週間から3週間前に
菌やウイルスによる感染症に罹っていた場合がほとんどで、
特にカンピロバクター感染からこのギランバレー症候群へ移行する事が多いとされています。

事前症状として四肢の筋肉の痛み、
喉の痛みなどがあり、その後1日から2日程で下半身両足から徐々に麻痺が始まります。

また、喉周辺の呼吸に関する筋肉や飲み込む筋肉なども麻痺する事があり、
その場合には呼吸の補助を必要とします。

症状が現れてから1週間程で麻痺がピークを迎え、
その後は少しずつ回復して行き、そこから大体2週間から一ヶ月程で麻痺は回復するとされています。

しかし、その後歩行訓練を必要として、更にその85%の方は完全に回復しますが、
15%程の方はなんらかの筋力障害が残るとされています。

このような話を聞くと、風邪が長引いてぐったりしていたりする場合に
ギランバレー症候群ではないかと不安になる事もあると思いますが、
ギランバレー症候群にははっきりとした特徴があります。


あまり不安になると身体にも悪いので、不安な時はお医者さんに相談してください。

鶏の生食について

2015年の年末にも忘年会で大学生がカンピロバクターに感染したというニュースが流れました。

肉の生食、または生に近い状態で食べるという習慣はなかなか無くなりません。
それは生肉が美味しいという事実があるからです。
しかし、生肉食には常にリスクがつきまとうという事は忘れてはなりません。
カンピロバクターに感染しても、
健康で抵抗力の高い方は発症しない事も多いと言われています。

その為、健康な男性の多くは生肉食を行っても食中毒を起こさずに済む場合が多く、
その自分の経験から安全であると判断してしまう事があるのではないかと思います。

しかし、子供やお年寄り、体調の悪い方などはほんの少しの菌量で感染してしまい、
下手をすると重体化してしまう事がある病気なので、
少なくともそのような方々に生食を勧める事は止めるようにしましょう。