ビオチンというのは聞き慣れない言葉だと思いますが、ビタミンの一種です。
ビオチンには炎症を防ぐ効果がある為、
この成分を摂取する事によってアトピーの症状を沈静化させる効果があるのです。
ビオチンとは?
ビオチンは水溶性ビタミンの一種で、ビタミンHとも呼ばれています。
人体内部で生成出来ない成分なので外部から取得するしかない成分です。
卵やレバー、大豆などの食品のタンパク質と結合して、存在しています。
水に溶けやすく熱に弱いので、調理により失われる事も多いのですが、
多くの食品に含まれている為、まず不足する事は無いと言われている成分でもあります。
ところが最近の人には割りと不足していると言われています。
あえてビオチン不足にした動物がアトピーになり、
補充すると治ったという実験データーもあるようです。
ビオチン不足になるのにはいくつか条件があり、
生卵の白身を生で大量に摂る(生クリームも注意)、
ヨーグルトを頻繁に食べる
(ビフィズス菌にはビオチンを好物とするものがいるようです)、
長年透析を行っている、抗精神病薬、睡眠導入剤などを長年服用している、
このような条件時には特に不足になるようです。
そもそもビオチン不足になると情緒不安定な状態になるとの事で、
そこに更に抗精神病薬を服用したりすると、尚更不足してしまう事態になるようです。
また、ビオチンは過剰摂取しても余分な分は尿などで排出され、
それによって体に不具合は出ないので、多めに摂取しても問題のない成分です。
ただし、胎児に限っては問題が報告されているので、
妊婦さんは過剰摂取を避けるべきでしょう。
ビオチンを食事で摂る
ビオチンはタンパク質と結合した状態では体に吸収されません。
しかし食品に含まれているビオチンは、ほとんどタンパク質と結合しています。
この場合、体内に入った結合しているビオチンは、
腸内で膵臓が分泌する物質によって分離されるのです。
ただし腸内細菌のバランスが悪い場合、
腸内細菌の悪玉菌によって、ビオチンが食べられてしまう事もあります。
一方で、腸内細菌の善玉菌の一種が、
独自にビオチンを生成してくれる場合もあります。
ビオチンの吸収率はこのように腸内環境で決まってしまうのです。
その為、腸内環境が悪い場合は、過剰な程に摂取してもそのほとんどが、
体に吸収されないという事もあり得るので、
ビオチンが不足していると思われるアトピーの症状が出ている人は、
やや過剰な程に摂取する必要があるのです。
またビオチンがよりよく効果的に働く為には、マンガンが必要となります。
マンガンはしょうがやモロヘイヤ、パイン、パセリ、玉露などに、
多く含まれますので、サプリを摂る時に一緒に生姜湯やパインジュース、
玉露などを、飲むと良いかもしれません。
こちらの記事でもビオチンについて詳しく説明しています(*^^*)
アトピーの原因はビオチン不足?
ここまで読んで来て、あれ?っと思われたのではないでしょうか?
アトピーの原因はもしかしたらビオチン不足ではないか?と、
そう考えたのではありませんか。
実際にそう考えてるお医者さんも多いようです。
ビオチンを体に取り込む能力は、腸内環境に大きく左右されます。
つまり腸内細菌の環境が、
ビオチンを食べてしまう細菌に多くを占められていると、
自分でビオチンを生成出来ない人間は、
簡単にビオチン不足に陥ってしまいます。
腸内環境は一度決まってしまうと、
後からはなかなか変える事が出来ません。
そうなるとずっとビオチンは不足してしまう訳です。
しかもビオチンが不足すると、アトピーになるだけではありません。
鬱症状や筋肉痛、脱毛、知覚過敏などを引き起こします。
アトピー症状が出ている人に鬱症状が出る事が多いと言われていましたが、
もしビオチン不足によるものだとすると理由が合致します。
ビオチンを摂ろうと思った理由は、既に服用しているPABAがステロイドの炎症抑制を妨げたり、アトピーの症状を悪化させる懸念があるので、その予防。髪や皮膚の健康を促進したり、爪や髪の主成分であるケラチンの合成に必要なコラーゲンの生成したりと、摂っていて損がなさそう。
— ゆかしゃん (@ce_jourla) October 4, 2016
アトピー酷すぎて最近ふつうのTシャツも着れないからビオチン療法したくて給料入ったらビオチン剤買おうと思ってたらいつのまにか家にあったんですけど 神か? pic.twitter.com/9r0I6GHRFR
— のぞあ (@_____hsy) September 4, 2016
https://twitter.com/JslyM1ySDTzTbWP/status/751346501222166528?lang=ja
この方たちのように
薬に頼らずにビオチンの効果で改善していきたいですね(*^^*)
アトピーについてはこちらの記事もご参考に♪
腸内環境とアトピー
腸内細菌の環境を整えるには、
小さい頃から発酵食品を摂るのが効果的でしょう。
納豆や豆腐や味噌汁などですね。更に食物繊維も大切です。
食物繊維は善玉菌の好物なので、善玉菌を増やす事につながるからです。
アトピーの原因に本当に腸内環境が影響しているとしたら、
幼い頃からの食事習慣が大切という事になります。
発酵食品を多めに、食物繊維を摂る、
肉を少なめにという食生活をお勧めします。
ですが、実際に腸内環境とアトピーが関係するかどうかは、はっきりしていません。
ただ、欧米式の食生活に変化してからの、
日本人の体質が大きく変化したという事は、はっきりしています。
世界からも日本食が、優秀な健康食であるとの評価があります。
せっかく日本人として、日本食を毎日食べる事の出来る環境にいるのですから、
出来れば日本食を食べて腸内環境を健全に育て、
叶うなら、アトピーで辛い思いをしないようになると良いですね。