おなかが空いていなくても、どういうわけだか甘いものって食べたくなりますよね。
でも、「甘いものを食べ過ぎると糖尿病になる」という言葉もよく聞きます。
このまま食べ過ぎていたらどうなるんだろうって、不安に襲われた経験はありませんか?
実際には、甘いものを食べ過ぎることだけが糖尿病の原因ではありませんが、
高カロリーの食生活は糖尿病を引き起こすと言われています。
それでは甘いものは食べたらいけないのでしょうか?
どうやって甘いものと付き合っていったらいいのでしょうか?
今回は甘いものの食べ過ぎによる症状や病気を防ぐための上手な付き合い方についてまとめてみたいと思います。
甘いものの食べ過ぎだけが糖尿病の原因ではない
甘いものが好きな方は糖尿病と聞くとドキッとしますよね。
実際、甘いものを食べ過ぎると、必要以上のカロリーを摂取することになるため、
糖尿病を引き起こしやすくなると考えられています。
しかし、甘いものの食べ過ぎを自覚している人が、必ずしも糖尿病にかかるとは限りません。
もっと恐ろしいのは、毎日ジュースや飲料水を甘いものだと意識せずに摂取していることなのです。
ジュースや飲料水にはかなりの量の砂糖が含まれているため、急速に血糖値を高めてしまいます。
さらに、カロリーの高い食事を摂ると喉が渇くため、
さらにジュースや清涼飲料水がほしくなるという循環が起こり、
これを繰り返すことによって血糖値はどんどん上昇していきます。
いつも冷蔵庫にジュース、砂糖入りの缶コーヒーを一日に何本も飲むなどの食生活は、かなり危険と言えます。
こういう症状は病気のサイン
「甘いものを食べ過ぎているなぁ…」と思いつつ、
何となく気になる症状が現れはじめたら、それは病気のサインかもしれません。
深刻な病気の可能性もありますので、「ま、大丈夫」と自己判断せず、
近くの医療機関に相談することをオススメします。
こんな症状が出たら、病気を疑った方が良いかも?
- 目がかすむ
- 疲れ目などのほか、糖尿病の可能性あり
- 食後に口の中が酸っぱくなる
- 甘いものの食べ過ぎのほか、味覚障害、逆流性食道炎、糖尿病の可能性あり
- 甘いものを食べるとむせる
- 食べ過ぎのほか、アレルギーの可能性あり
- 味がしない
- 味の濃いものなどを食べた後に起こりやすいのですが、味覚障害の可能性あり
- 胸やけや吐き気をもよおす
- 乗り物酔い、ストレスのほか、さまざまな病気の可能性あり
- 甘いものが受けつけなくなった
- 胃腸炎、糖尿病などの可能性あり
夏バテ、熱中症などが心配される季節柄、「大したことないや」と過信せず、
いつもとは違う症状が体に現れたら、医療機関に相談したほうが安心ですね。
甘いものは食べなくても大丈夫
甘いものを食べ過ぎると糖尿病になるんだったら、
甘いものは人間にとって必要なものではないってことなの?
そんな疑問がふと沸いてきます。
では、本当に甘いものは食べなくてもいいのでしょうか。
答えは「食べなくても大丈夫」なんです。
というのも、甘いもの=砂糖=炭水化物だからです。
砂糖は、ブドウ糖と果糖が合わさったもので、果糖は果実やはちみつなどに含まれています。
果実もはちみつも、人間が生きていく上で
必要な三大栄養素のひとつである炭水化物で、ごはん、パンなどと同じ仲間。
つまり、米やパンなどの主食を毎日摂っていたら、
さらに甘いものを摂ることは炭水化物の過剰摂取になってしまうのです。
だから、甘いものが食べられないことがストレスにならない限り、
甘いものを食べなくても、健康上は問題ありません。
糖尿病についてはこちらの記事もご参考に!
甘いものを食べたければ3時のおやつの時間を狙え
それでもどうしても甘いものを食べたければ、食べる時間に気をつけることが大切です。
というのも、体の部位によって、その代謝が活発になる時間帯が決まっているからです。
甘いものと関係のある部位は膵臓。
膵臓は、糖の吸収を助けるインスリンというホルモンを分泌し、
食べたものを消化するという重要な働きをしています。
この臓器は、午後から夕方にかけて活発に活動します。
つまり、3時のおやつを呼ばれている時間帯は、糖の吸収が最も高くなる時間帯なのです。
甘いものが食べたいときは、この時間帯を狙うのがいいということになりますね。
和菓子、ゼリー、シャーベットなど軽めの甘いものならOK
では、どんな甘いものをどのようにして食べたらいいのでしょうか。
- 洋菓子より和菓子
- 寒天、小豆、いも類など、食物繊維が含まれた素材を選ぶ
- なるべくだれかと一緒に食べる
洋菓子は脂肪分が多くて高カロリーなものが多いので、なるべく和菓子を選びます。
なかでも、食物繊維が豊富な寒天、小豆、いも類などは、健康的でオススメです。
ゼリーやシャーベットなどは比較的低カロリーなので心配ありません。
大切なのは、ひとりで何かをやりながら食べるのではなく、
誰かと楽しくおしゃべりしながら食べること。
おやつの時間を楽しいひとときにすることで、甘いものを食べ過ぎることもなくなり、
甘いものと上手におつきあいできるようになります。
まとめ
- ジュースや飲料水を無意識に飲むのはやめましょう
- いつもとちがう症状が現れたら、近くの医療機関へ
- 甘いものは食べなくてもよい
- 食べたいときは和菓子、ゼリー、シャーベットなど軽めの甘物を、みんなで楽しく食べる
甘いものの食べ過ぎによる症状や病気を防ぐための
上手な付き合い方をまとめてみると、以上のようになります。
甘いものはつい食べ過ぎてしまうため、上手につきあっていくのが大変ですね。
でも、糖尿病などの大病にかかってしまうという大きなリスクを考えると、
おやつの時間ををうまくコントロールしていったほうが得策です。
事実、甘いものは、健康的な食生活を送っている以上、必要なものではありません。
いつまでもおやつの時間を楽しいひとときにするために、
低カロリーのものを選び、誰かとおしゃべりしながら過ごすようにしましょう。
きっと食べ過ぎなくなりますよ。