ここ数年になって、天気予報で「pm2.5が……」などと言われるようになりましたね。
身体に悪いものということはわかるけど、どんな物質なのかは今一つピンと来ないという人もいるのではないでしょうか。
そんなpm2.5が、アレルギー性鼻炎の原因になるという説もあります。
今回は、pm2.5とアレルギー性鼻炎の関係についてお伝えします。
pm2.5とは
「pm2.5」とは特定の物質のことを指す言葉ではなく、
特定の条件を満たす大気汚染物質を総称した言葉です。
「pm」とは、微粒子状物質という意味で、「2.5」とは、2.5μmという大きさを指します。
pm2.5の成分は、炭素成分や硝酸塩、硫酸塩などの化学物質です。
これらは、工場、車や船の排気ガス、火山の噴火ガスから大気中に放出されたものです。
このpm2.5がなぜ身体に悪いのかというと、その粒子の小ささから肺の奥深くに入り込みやすく、
呼吸器疾患や循環器疾患の原因になったり、悪化させる可能性があるからです。
このpm2.5は元々病気がある人だけではなく、
老人や子供のように体力が少ない人が影響を受けやすいと言われています。
また、同じ大人でも、健康な人よりも疲労している人や
病み上がりの人の方が免疫力が弱っているため、病気が発病する引き金になったり、
アレルギー性鼻炎を悪化させる可能性が大きいようです。
pm2.5はアレルギー性鼻炎の原因になる?
pm2.5は、それ自体がアレルゲンではないため、
花粉症のようにそれを吸っただけで鼻炎になるわけではありません。
でも、少し前の兵庫医科大の研究によると、
pm2.5に含まれるディーゼル排気微粒子がアレルギー性鼻炎を悪化させるという結果が出たのだそうです。
これは、ディーゼル排気微粒子が鼻粘膜のバリア機能を破壊する働きを持つために起こるようです。
ところで、pm2.5の季節に、「花粉症ではないのに鼻炎になる」という人もいると思います。
アレルギー性鼻炎は花粉だけではなく、チリやカビが原因となることもあります。
pm2.5と同時期に大陸から到来する黄砂にはたくさんの細菌やカビの胞子が含まれているため、
これが原因となってひどいアレルギー性鼻炎を引き起こすのです。
アレルギー性鼻炎の対処法
アレルギー性鼻炎の対処法としては、薬を飲む、マスクで防御するなどが一般的ですよね。
他にも、腸内環境を整えて免疫力を高めるという方法や、アレルゲンを少しずつ摂取して身体を慣らすという方法もあります。
最近では、ワセリンを使った対処法がよく効くと評判です。
やり方は簡単なもので、ワセリンを麺棒で鼻の粘膜に塗るだけ。
これだけで、ワセリンの被膜が鼻粘膜にアレルゲンが付くのを防いでくれて、
症状を軽減させることができるのです。
仕事中、鼻炎の薬を飲むとノドが渇いてしんどいので、「鼻の穴の中と入口にワセリンを塗り込む方法」を久々にやってみたら、めちゃくちゃ快適…✌︎('ω')✌︎
ワセリンは一応白色ワセリンとかの方が良さそうです。私はチューブのやつを使っています。目のまわりにも唇にも手にも使える。— しば太 (@48ta0605) February 25, 2017
そうそう鼻の穴にワセリン塗ったらほんとに鼻炎マシになったからすごいぞー!1日もつ!すごい!さすがねっとりワセリン!
— でこ (@o_deko) June 13, 2016
このワセリンを使う方法は、アレルギー性鼻炎だけではなく乾燥性鼻炎にもおすすめの方法です。
鼻のかみすぎで荒れてしまった鼻の下の保護にも使えて一石二鳥ですよ!
ワセリンの効果についてはこちらの記事もご参考に!
おすすめのpm2.5対策は
でも、ワセリンで鼻炎の症状は良くなっても、体内へのpm2.5の取り込みを防ぐことはできません。
pm2.5を取り込まないようにするためには、やはりマスクで遮るのが一番です。
先ほどお話しした通り、pm2.5は粒子が細かいため、普通のマスクでは不足です。
N99、またはN95という規格の、ごく小さなものも通さないタイプのマスクを選びましょう。
他には、空気清浄機でpm2.5を除去するという方法もあります。
清浄機によっては大きな粒子しか取り除けないものもあるので、「pm2.5対応」と書かれたものを設置して下さい。
あとは、天気予報や情報サイトでpm2.5の飛散予想をチェックして、
飛散が多そうな日は不要な外出を避けた方が安心ですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
pm2.5の害やアレルギー性鼻炎との関係、予防法などについてご説明しました。
中国から飛来するpm2.5が問題視されるようになってから数年たちますが、
日本ではそれほど大きな影響がまだ無いため、最近は少し忘れられているようなところもあるようです。
でも、健康な大人は気にならなくても、
子供や呼吸器が弱い人にとっては死活問題にも成り得るものです。
呼吸器疾患のある小さなお子さんをお持ちの方は、しっかり対策をしてあげましょう。
今、pm2.5に晒されることで将来どんな疾患があるかわかりませんので、予防は入念に行って下さいね。